Alicia Keysが"As I Am"を'Roberta Flack meets Janis Joplin'なんて例えているように、Janis Joplinは新しい世代のアーティストからも常にリスペクトされ続ける存在ですが、その彼女のメジャーデビュー盤がBig Brother & the Holding Company名義の本作です。
とにかく、Janisの歌唱の迫力がすごい。"Pearl"も音楽的にとても素晴らしい作品だとは思いますが、60年代末の音楽シーンの熱さなりJanisの限界を知らない勢いを感じさせるのは本作のほうが一枚上です。
Janisの歌は当然すごいのですが、Big Brother & the Holding Companyの演奏もCosmicな感覚を感じさせ、とてもよいです。Cosmicな感覚というのは、当時Apollo計画で人類が月面に初めて到達した時代背景もあるのでしょうが、単なるブルースに留まらない、向こう見ずな宇宙感覚がバンドの演奏をとても魅力的にしています。代表曲は冒頭の'Combination Of The Two'でしょうか。高揚感のある、いかにも60年代ロックな曲調がとても心地よいオープニングとなっています。
'Pices of My Heart'はnakaQがJanisの曲でもっとも好きな1曲です。バンド演奏は結構抑制が効いているのですが、Janisの歌唱が高揚するサビに向けて熱さを増し、サビでシャウトがまさに炸裂する、Janisを代表する曲と言って差し支えないと思います。絶妙のギターに加え饒舌なベースも聴きどころです。
'Ball and Chain'はオーソドックスなブルースをベースにした曲ですが、こんな演奏なり歌唱ではJanisの本来の持ち味が最大限に発揮され、当然Goodです。60年代のライブ演奏ということで、音質はそれなりですが、そんな中でもかなりクリアでよい録音ではないかと思います。へたくそバンドとして名高かったらしいBig Brother & the Holding Companyも、このアルバムでの演奏は素晴らしく、これだけの演奏をライブでできるバンドって今はそんなにいないのでは、なんて思ってしまいます。それだけ60年代末ってレベルが高かったのでしょか。
nakaQ評価:★★★★
Big Brother & the Holding Company "Cheap Thrills"(♪全曲試聴可)

曲目リスト
1. Combination of the Two
2. I Need a Man to Love
3. Summertime
4. Piece of My Heart
5. Turtle Blues
6. Oh, Sweet Mary
7. Ball and Chain
8. Road Block [Studio Outtake][#][*]
9. Flower in the Sun [Studio Outtake][#][*]
10. Catch Me Daddy [Live][#][*]
11. Magic of Love [Live][#][*]





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