2007年05月04日

Todd Rundgren "Hermit Of Mink Hollow" (1978)

Toddの黄金の1970年代を締めくくる、哀惜感漂う名盤

Todd Rundgrenはやはり1970年代のアーティストだった。とnakaQは思います。もちろん、Toddはそれ以降も作品を発表していますし、現役であり続けているのですが、やはり彼が最も創造力に満ち、輝いていたのは1970年代でしょう。その黄金の1970年代を締めくくる名盤がこの作品です。

初めて聴いたのは結構リアルタイムなタイミングだったように思うのですが、とにかくきらきらとした音作りにびっくりしました。このキラキラ感はABBAの"Arrival"の音作りに通じるものがあります。'Dancing Queen'などの曲によって示されたキラキラした音作りが、このToddの作品にも表われています。曲のポップ感も、名盤"Arrival"に劣らず、名曲揃いです。

冒頭の'All The Children Sing'からキラキラ感抜群、曲のポップさ最高といった感じで、名曲'Can We Still Be Friends?'に続きます。Mandy Mooreもカバー曲集"Coverage"でもカバーしていますが、静かな曲調と'Shalalala...'のスキャットの胸キュンさ加減が半端でない名曲です。ほのかに漂う諦観も素敵。

Toddの作品によく登場するウルフものとHeavy Rockもの、いずれもこの作品には収録されています。'You Cried Wolf'と'Out Of Control'です。nakaQ的にはウルフものはどうでもよくて、この曲もパスしますが、'Out Of Control'はいつもの通り反吐が出るほどHeavyでありながら美しい、ToddのHeavy Rock曲でも出色の出来と思います。バラードの美しさが冴えるこの作品にあって、異色であり、かつアルバムの構成上欠かせない名曲です。

'Fade Away'は滅んでいく地球を2人で見ている、これも究極的に美しいバラードです。シチュエーションがすごいですが、そんな諦観がとても清いものに思える、美メロの極地です。

この当時のTodd Rundgrenはタイトルの通りにすっかり世捨て人になってしまった感があったのですが、曲も美しいながらどこか厭世観が漂っています。このあたり、1970年代初めに放った、これもTodd Rundgrenの代表作に挙げられる"Something/Anything?"の楽しさとは対称的で、Utopiaを率いたりした1970年代の大活躍を通じて彼が喪失した夢の残骸のようなものが、この作品をいとおしく、美しいものにしているような気がします。

nakaQ評価:★★★★★

Todd Rundgren "Hermit of Mink Hollow"
Hermit of Mink Hollow

曲目リスト

1. All the Children Sing
2. Can We Still Be Friends?
3. Hurting for You
4. Too Far Gone
5. Onomatopoeia
6. Determination
7. Bread
8. Bag Lady
9. You Cried Wolf
10. Lucky Guy
11. Out of Control
12. Fade Away

Todd Rundgren - Hermit of Mink HollowUSA試聴できます
posted by nakaQ at 22:17| Comment(4) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして、多分同年代だと思います。思い入れのある曲の数々・・・堪能しました。
・・・私は80年代のTODDも結構いけてると思います。A Capella - Nearly Human - With A Twist... - 2nd Windなど、歌の上手さが堪能できます。また、この頃の日本のみで発売された、LIVEのシリーズが音質は余りよくないですが、とても良いです。
Posted by LANOIS at 2007年05月29日 21:36
LANOISさん、こんにちは。コメントありがとうございました。

nakaQ的には、80年代はPrinceやらZTTやらScritti Polittiやらが出てきたので、そんなダンス音楽系をよく聴いていました。確かにToddはコンスタントに作品を発表していましたね。

そういえば、80年代はUtopiaを結構聴きました。nakaQが一番好きなのは70年代の"Oops! Wrong Planet"ですが、"Adventures In Utopia"とか"Swing To The Right"とか、パワーポップバンド然としたUtopiaが好きでした。CDをあまり見かけないので、いまだに買えていません。
Posted by nakaQ at 2007年05月29日 22:03
確かにわたしも80年代はPrinceやらZTTまみれでしたね。
今はMarvin Gayeなど70年代に逆行中です。

またよろしくお願いします。
Posted by LANOIS at 2007年05月30日 08:45
LANOISさん、こんにちは。

できるだけ古い音楽から新しい音楽まで幅広く聴こうと思っているnakaQですが、やっぱり70年代の音楽は特別というか、ふるさとのような感じがします。

こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
Posted by nakaQ at 2007年05月30日 21:07
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