2006年10月16日

Simon And Garfunkel "Bridge Over Troubled Water" (1970)

Simon And Garfunkelの代表作"Bridge Over Troubled Water"(邦題「明日に架ける橋」)です。

どちらかというとフォーク・デュオとして、The Beatlesなどのロックバンドに比べると過小評価されているようにnakaQには思えるのですが、Paul Simonという人はサウンドメイキング面で大変先進的な感覚を持ったアーティストでした。そんな彼の音楽性がベストな形で結実したのがこのアルバムと思います。

冒頭のタイトルチューン'Bridge Over Troubled Water'はArt Garfunkelの美声で大ヒットしましたが、注目すべきはアンプにより増幅し、エコーをかけて雷のような音を出したドラムスと思います。1980年代にLynnドラムで実現した音世界を先取りするような発想で、これはすごいと思います。曲調はゴスペル調で、The Beatlesの'Let It Be'といい、この時期に祈るような感動的な名曲がたくさん現れたのは喧騒の1960年代からより成熟した1970年代への橋渡し的な意味合いが感じられます。

'The Boxer'もエコーをかけた雷ドラムスが大活躍する曲ですが、ボクサーを叙情的に歌い、詩もとても感動的です。曲中盤の笛による低音の効果音もとても面白いですし、終盤どんどんいろいろな声が加わるコーラスもすごい。とにかく、ボクサーというテーマのみで感動的なのでなく、周到なサウンドプロダクションが光る名曲と思います。

'El Condor Pasa'(邦題「コンドルは飛んでいく」)は、当時珍しかった南米のフォルクローレ曲調の曲です。The Beatlesは中期にGeorge Harrisonがインド音楽をしきりにフィーチャーしましたが、フォルクローレがロック/ポップの世界で使われたのはあまり例がなかったのではないかと思います。哀愁を誘うケーナの音色をはじめ、ワールドミュージックへの扉を開いたという意味でとても存在意義の高い曲です。

nakaQが中学・高校生だった1970年代に、The Beatles、The Carpentersと並んで人気が高かったのがSimon And Garfunkelでしたが、確かにThe BeatlesからThe Carpentersへの橋渡しをしたのは彼らだったのかもしれない。という気もします。

Rolling Stone誌の"The RS 500 Greatest Albums Of All Time"では51位にランクされています。

nakaQ評価:★★★★★

Simon And Garfunkel "Bridge Over Troubled Water"
Bridge Over Troubled Water


曲目リスト

1. Bridge over troubled water
2. El condor pasa
3. Cecilia
4. Keep the customer satisfied
5. So long Frank Lloyd Wright
6. Boxer
7. Baby driver
8. Only living boy in New York
9. Why don't you write me
10. Bye bye love
11. Song for the asking
posted by nakaQ at 23:23| Comment(0) | TrackBack(1) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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