2006年09月25日

Miles Davis "Kind Of Blue" (1959)

2006年9月23日付けの朝日新聞の天声人語にMiles DavisとJohn Coltraneのことが書かれていました。John Coltraneの誕生日にちなんでの記事ですが、このJazzの2人の巨人がセッションに参加している作品の中での最も有名なのがこのアルバムと思います。

同記事に、寺山修司さんのユリイカの記事から「ジャズは・・・故郷喪失の音楽だって気がした」と引用されていますが、故郷喪失というか人工的な味わいはモダンジャズの持つクールな感覚によるところが大きいと思います。このアルバムでは、ソロの自由度を広げるためにモード旋法が導入されましたが、これも普通和声を中心に楽曲が組み立てられることが多いことを考えると、人工的な味わいの手法と言えるでしょう。

冒頭の'So What'はMilesの口癖から曲名が付けられたといいますが、イントロのPaul Chambersのベースソロからして「それで?」どころでない、クール極まりないブルースが展開されます。MilesのトランペットもColtraneのTenor Saxも素晴らしいトーンで一気に聴かせます。

'Freddie Freeloader'も'So What'に似た曲想ですが、冒頭ホーンの合奏で始まり、このトーンがとても暖かいためクールな感触は若干少なめな印象で、より親しみやすい曲です。この曲ではピアノのWynton Kellyのソロが最初に入りますが、とてもよい演奏と思います。

'All Blues'もColtraneのTenor Saxがやはり素晴らしい。すばやいパッセージを繰り出しながらもトーンは芳醇で、Tenor Saxはかくあるべしと言う見本のような演奏です。

Rolling Stone誌の"The RS 500 Greatest Albums Of All Time"では12位にランクされています。Jazzアルバムでは最高位です。

nakaQ評価:★★★★

Miles Davis "Kind of Blue"
Kind of Blue


曲目リスト

1. So What
2. Freddie Freeloader
3. Blue In Green
4. All Blues
5. Flamenco Sketches
6. Flamenco Sketches (Alternate Take)

Miles Davis - Kind of BlueUSA試聴できます
posted by nakaQ at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz&Fusion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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