2006年09月09日

Miles Davis "Bitches Brew" (1969)

Miles Davisの作品でも特に評価の高いアルバムです。ジャンル的にはフリージャズと呼ぶのが最も近いのではないでしょうか。70年代のフュージョンミュージックを創ったChick Corea,John McLaughlin,Joe Zawinul,Billy Cobhamといった優れたミュージシャンがセッションに参加しており、フュージョンミュージックの元祖であるようなことがよく言われていますが、本当でしょうか。

nakaQは、この作品はどちらかというとフリージャズの系譜で語られるべき、60年代ジャズの帰結のように感じます。アルバムで展開されているのは混沌であり、聴いて素直に楽しめる演奏ではありません。この作品のマグマのような熱さが70年代のフュージョンミュージック全盛を生むエネルギーになったように思います。そういった、歴史的な価値ではすごく意味のある作品だろうとは思います。ただ、この手の「音楽的でない」音楽がnakaQは苦手なので、あんまり聴くことはありません。

冒頭の'Pharaoh's Dance'はまさにそんな混沌を象徴するかのような曲で、フリーキーな演奏が延々と繰り広げられます。Disc 1は'Bitches Brew'も長い曲ですし、難解な演奏が続くイメージがあります。

Disc 2はDisc 1に比べると各曲が短めですし、リズム的にも聴きやすいのではないかと思います。ただ、曲調はやはりフリージャズ的で、起承転結なりメロディーといったものがほとんど感じられませんので、やはり難解に聴こえてしまいます。

アルバムのアートワークは素晴らしいので、歴史的意義に価値を感じる方は購入されてもよいのでは、と思います。個々のプレーヤーはすごい人たちばかりで、緊迫感もあり、刹那刹那ではすばらしいフレーズも飛び出しますので、BGM的にかけっぱなしにするか、芸術としてじっと聴きこむかのいずれかと思います。

nakaQ評価:★★★

Miles Davis "Bitches Brew"
Bitches Brew


曲目リスト

ディスク:1

1. Pharaoh's Dance
2. Bitches Brew

ディスク:2

1. Spanish Key
2. John McLaughlin
3. Miles Runs The Voodoo Down
4. Sanctuary
5. Feio
6. Sanctuary
7. Feio [*]

Miles Davis - Bitches BrewUSA試聴できます
posted by nakaQ at 01:04| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz&Fusion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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