Batmanという映画からしてWarner Brothersが大きな期待を持って制作し、大ヒットした映画ですので、Princeのこのサウンドトラックも当時最大のポップアイコンだったPrinceに製作を依頼したものでしょう。Princeにとっても評論家筋の絶大な評価を得ながらもカバーのためかそれほどのヒットに結びつかなかった"Lovesexy"の次の作品として、ヒットしてほっと一息ついた作品になったと思います。
音楽的にはサウンドトラックの限界と言うか、殿下のアバンギャルドな面がほとんど聴かれないポップアルバムという印象を持っていたのですが、今聴き返してみると当時の殿下に対する期待が大きすぎたのか、なかなかに楽しめる作品に仕上がっています。
'The Future'はクールなイメージのメロディラインにファンキーなリズムセクションが絡むちょっと不思議な曲ですが、さすがは当時絶頂期だった殿下らしくうまく処理しており、いかした曲に仕上げています。
'Trust'はPrinceの曲にしては珍しくアフリカ音楽に接近した曲です。この曲は、映画で実際に使用された少ない曲の一つで、明るい曲調が非常に魅力的かつ印象的な曲です。
'Batdance'は映画のシーンからのサンプリングも多用したヒップホップな印象の、メガミックス的な曲です。こんな曲をいきなりアルバムの1曲に納めてしまうあたり、当時のPrinceのダンス音楽の最先端を走っているという自負を感じます。
nakaQ評価:★★★★
Prince "Batman"USA

曲目リスト
1. The Future
2. Electric Chair
3. The Arms Of Orion
4. Partyman
5. Vicki Waiting
6. Trust
7. Lemon Crush
8. Scandalous
9. Batdance


