'Close To You'がどうしてそんなにヒットしたのか、ちょっとの差でリアルタイムに体験できなかったnakaQにはよく理解できないのですが、喧騒の60年代が過ぎ、人々の心がメロウなものを求めていた状況にぴったりマッチしたのではないかと思います。現に、今こうして聴き直してもこの曲の優しさはすごく、今で言う「癒し」効果満点です。
このアルバムには「珠玉の」という形容が大げさでない曲が並んでいるのですが、nakaQとしてはThe Beatlesのカバーの'Help!'が特に好きです。オリジナルはいわゆる典型的なロックンロールだったのですが、The Carpentersのヴァージョンはハープシコードを導入しバロックの味付けにしています。終盤のパイプオルガンを思わせるハモンドオルガンのソロもすばらしく、最終コーラスだけ突然Funkyに唸りを上げるあたりもさすがはRichard Carpenterだ、と感心させられます。
また、nakaQは'Mr.Guder'も大好きです。この曲はジャズの曲調ですが、「シャバダバ・シャバダバ」のスキャットがいつ聴いてもかっこいい。Jazzに堪能だったRichardらしいアレンジで、彼らの見事なコーラスワークのルーツを見るような思いがします。同様に'Another Song'も、シングル向きの曲ではありませんが、Jazzフレーバーのアレンジがすばらしく、ある意味Richardの狂気をも感じさせる大変な名曲と思います。
このアルバムはRolling Stone誌の"The RS 500 Greatest Albums Of All Time"では175位にランクされています。また、1970年のGrammy Awardでは'Close To You'で"Best Contemporary Vocal Performance By A Duo, Group Or Chorus"に、またグループとして"Best New Artist Of The Year"に選ばれています。
nakaQ評価:★★★★★
Close to You

曲目リスト
1.We've Only Just Begun
2.Love Is Surrender
3.Maybe It's You
4.Reason to Believe
5.Help!
6.(They Long to Be) Close to You
7.Baby It's You
8.I'll Never Fall in Love Again
9.Crescent Noon
10.Mr. Guder
11.I Kept on Loving You
12.Another Song


