CDとしては、この作品で大きな変化が2つありました。一つは例の"PARENTAL ADVISORY EXPLICIT LYRICS"のロゴがCDカバーに印刷されるようになったことです。当時、カバーのデザインを損ねているようで、また何か非常に悪いものを買うような気がしてとても気がとがめられた覚えがあります。
もう一つの変化は、CDフォーマットの74分の収録時間いっぱいに曲が収録されるようになったことです。実際、このアルバムもこんなに曲を詰め込まないで、もっといい曲を厳選して収録してほしいと思ったものです。この傾向は現在に至るまで、殿下の作品に限らず続いていますが。
曲としては、'We Can Funk'は殿下のFunkナンバーとしても出色の作品と思いますが、共演のGeorge Clintonのアイデアを尊重したからか、平凡な出来になっています。同時期に出回っていたBootlegに収録されていた、低音弦のバッキングギターが麻薬的に唸るバージョンのほうがずっとよいです。まあ、正規バージョンはこちらということになるのでしょうが。
'Joy In Repetition'も、今聴いてみると静かな曲調に殿下の速弾きギターが唸る、なかなか聴き応えのあるよい曲と思います。アルバムが発表された頃聴いた時にはすごく違和感があったのですが、その後の作品に比べるとこの時期の殿下はやっぱりすごかったと思います。実はこの曲もBootlegに収められていて、なにやらこのアルバムがOuttakeの大蔵ざらえのように感じたものです。
'Graffiti Bridge'はいかにも映画のテーマ曲といった趣の曲ですが、この高揚感はnakaQは実は大好きです。オーケストレーションとエレクトリックギター・シンセサイザが効果的に融合しているのもとてもよいです。
なお、このアルバム収録曲として'New Power Generation'なる言葉が登場しますが、次の"Diamonds And Pearls"で新しいバンド名として使用されることになります。
nakaQ評価:★★★
Prince "Graffiti Bridge"(♪全曲試聴可)

曲目リスト
1. Can't Stop This Feeling I Got
2. New Power Generation
3. Release It
4. Question of U
5. Elephants and Flowers
6. Round and Round
7. We Can Funk
8. Joy in Repetition
9. Love Machine
10. Tick, Tick, Bang
11. Shake!
12. Thieves in the Temple
13. Latest Fashion
14. Melody Cool
15. Still Would Stand All Time
16. Graffiti Bridge
17. New Power Generation, Pt. 2


