2006年06月03日

Kate Bush "Lionheart" (1978)

"The Kick Inside"で衝撃的なデビューを飾ったKate Bushが、再びAndrew Powellのプロデュースで作成したアルバムです。このアルバムにも元PilotのDavid PatonやIan Bairnsonが参加しており、その意味では"The Kick Inside"の延長線上にある作品です。時期的にも、"The Kick Inside"は1978年の2月、このアルバムは1978年の11月にリリースされていますので、かなり急ごしらえだったのではないかと思います。

サウンド的には、"The Kick Inside"ではどちらかと言うとバンド演奏主体だったのですが、この作品ではオーケストラの比重が大きくなっています。おそらく、Kateの希望によるものと思われ、初のセルフプロデュース作"Never For Ever"で具現化されるKateの音世界に近づいている印象です。

タイトル曲の'Oh England My Lionheart'はこんな静かな表現の典型のような作品で、オーケストラとKateの美しいボーカル・コーラスによる曲です。Kateの祖国を思う心が美しく表現された曲です。

nakaQがアルバムで一番好きなのは'Wow'です。遠くから響いてくるようなイントロに始まり、シンフォニックな盛り上がりを見せます。曲としても最もプログレッシブなスケール感を感じさせる曲です。

'Coffee Homeground'は"The Kick Inside"の'Them Heavy People'に似た雰囲気のある、不思議なメロディラインにKateの天衣無縫なボーカルが乗る楽しい曲です。nakaQはKateのこの路線が大好きだったのですが、"Never For Ever"以降のKate自身のプロデュース作では使われなくなってしまいました。このあたりはAndrew Powellの好みとKateの思いが衝突した部分なのかもしれません。

'Hammer Horror'はより曲としての複雑さがまし、サビではRockっぽい激しさも加わります。オーケストラ楽器の活躍がやはりすばらしい。この曲は、題材からして次の"Never For Ever"「魔物語」に通じる曲と思います。

nakaQ評価:★★★★

Kate Bush "Lionheart"(♪全曲試聴可)
Lionheart


曲目リスト

1.Symphony in Blue
2.In Search of Peter Pan
3.Wow
4.Don't Push Your Foot on the Heartbrake
5.Oh England My Lionheart
6.Fullhouse
7.In the Warm Room
8.Kashka from Baghdad
9.Coffee Homeground
10.Hammer Horror

Kate Bush - Lionheart試聴できます
posted by nakaQ at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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