2006年05月14日

Prince And The Revolution "Around The World In A Day" (1985)

大ヒット作"Purple Rain"の次の作品として、大きな注目を集める中Prince And The Revolutionが発表したアルバムです。

"Purple Rain"に至るまで、徐々にロック色を強めていたPrinceですが、この作品ではいわゆるファンク色は非常に希薄で、サイケデリックロックな風味が支配的です。この意味で記事カテゴリを"Black"にするのが躊躇されたのですが、Princeの本質はやはりBlack Musicと思いますので本作品もこの分類にしました。

この作品の後Princeが設立したレーベル名にも使用された'Paisley Park'は60年代ヒッピームーブメントの雰囲気を持った、典型的にサイケデリックな曲ですが、金属質の高音の響きが麻薬的な効果を生み出しています。麻薬的といえばWendyとLisaの女声コーラスも高音域を使用し、くらくらとするような不思議なエロティシズムを発散します。高音使用による麻薬感はこのアルバムの一大発明と思うのですが、他に追従者もあまりいなかったようですし、Prince自身も以後はほとんど使用していません。

続く'Condition Of The Heart'はPrince一人で全ての楽器・コーラスを担当している作品です。一人完結の作業ということで全くの妥協のない完璧な1曲に仕上がっています。やはり密室での作業がPrinceには合っているようです。静かな曲ですが、中盤以降Princeのコーラスが大コーラスに発展するころから大きく盛り上がり、深い感動を呼ぶ作品になっています。nakaQはこの曲がアルバム中最も優れていると思います。

一方、'Pop Life'はアルバムで最もポップな曲です。曲調も軽いファンクで、乗りがよいのですが、この曲でもWendyとLisaのコーラスが活躍していてよいです。こちらはそんなに高音域を使用するわけでもなく、あくまでもポップに決まっていますが、不思議な色気はやはり発散していて、この頃The Revolutionというバンドも、WendyとLisaの2人も最高の時期だったのではないかと思います。Princeって基本的には孤高の人なんですが、The Revolutionでは明らかにWendyとLisaの貢献が大きく、"Dream Factory"などお蔵入りになった作品もたくさん録音されており、殿下自身にも最良の時期だったのだろうと思います。

nakaQ評価:★★★★

Prince And The Revolution "Around The World In A Day"(♪一部試聴可)
AROUND THE WORLD IN A DAY


曲目リスト

1.Around the World in a Day
2.Paisley Park
3.Condition of the Heart
4.Raspberry Beret
5.Tamborine
6.America
7.Pop Life
8.Ladder
9.Temptation

プリンス - Around the World in a DayUSA試聴できます
posted by nakaQ at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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