2006年04月15日

The Carpenters "Horizon" (1975)

nakaQがポピュラー音楽を聴いてはじめて好きになったのがThe Carpentersの'Only Yesterday'でした。バスドラムのイントロからボーカル、エレピが入るあたりが、歌謡曲にはないしゃれたサウンドで、「かっこいい」なんて思って夢中になったものです。nakaQにポピュラー音楽の扉を開いてくれたのがこの曲で、ついでに言えば英語を好きにしてくれたのも、この曲と言えるかもしれません。

とにかく、'Only Yesterday'という曲は、Carpentersの曲の中でも最高傑作だと思います。サウンドの成熟度、ポップさ、コーラスワーク、どれをとってもこれを超える曲はありえないと思います。Richard Carpenterも、おそらくは絶対の自信を持って発表したと思いますし、この名曲がBillboardで結局4位にしかならなかったことに、Carpentersの人気の衰えをひしひしと感じたに違いありません。Karenが食指不振症になったのが、このアルバムのレコーディング中だったように記憶していますが、このあたりの微妙な状況が、アルバムにも反映しているように思えます。

'Only Yesterday'の直前に大ヒットしたのが、このアルバムにも収録されている'Please Mr.Postman'ですが、ヒットを狙ってこの曲を発表したことを後悔するようなことをRichardが言っていたように記憶しています。あまりに単純な曲だったと。けれど、ポップアーティストがヒットを狙って何が悪いのでしょう?Richardの、繊細でありながら野心家で、また完全主義者という個性が、このグループの魅力でもあり、限界でもあったのかもしれません。

'Only Yesterday'のB面に収録されていた'Happy'は、当時としては(特にCarpentersサウンドとしては)珍しくシンセサイザを大胆にフィーチャーした曲で、ポップでもあり、nakaQはかなり好きなトラックです。

nakaQがこのアルバムで大好きな曲は'Love Me For What I Am'です。全体を通して、ちょっと大人すぎる印象のこのアルバムの中で、この曲も大人の雰囲気の曲なのですが、たとえばシングルカットされた'Solitaire'などよりはロックっぽく、Karenの声も活き活きしています。Tony Perusoのリードギターもよいです。

大ヒットしたが、評論家筋には酷評された"Now And Then"の後のアルバムとして、Richardもかなり悩んで、また精魂込めて作り上げたのがこのアルバムと思いますが、結論的にはこのアルバムの製作が後の不幸な結末を招いてしまったように思えてなりません。このあたり、The Beach Boysが"Pet Sounds"の後、"Smile"の製作にとりかかって袋小路にはまり込んだ状況に通じるものを感じます。

nakaQ評価:★★★★★

The Carpenters "Horizon" (Rmst)(♪全曲試聴可)
Horizon (Rmst)


曲目リスト

1.Aurora
2.Only Yesterday
3.Desperado
4.Please Mr. Postman
5.I Can Dream Can't I
6.Solitaire
7.Happy
8.(I'm Caught Between) Goodbye And I Love You
9.Love Me For What I Am
10.Eventide

Carpenters - Horizon試聴できます
posted by nakaQ at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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