2006年04月14日

Weather Report "Heavy Weather" (1977)

Joseph Zawinul率いるWeather Reportも、70年代のフュージョンブームの中核として活躍したバンドですが、ギタリストがいなかったためにMahavishnu OrchestraやReturn To Foreverとはちょっと違う受け止められ方をしていたように思います。平たく言うと、ロックを基調としたバンドよりメインストリームの人に好意的に受け止められていたと言うか、逆に言うとnakaQのようにロック寄りのファンからは退屈なバンドに感じました。

1曲目'Birdland'はWeather Reportの曲の中でも最も親しみやすく、ポップな1曲と思います。シンセサイザによるホーンオーケストレーションが鳥の国の様子を奏で、冒頭や途中のソロパートでのJaco Pastoriusのフレットレスベースも最高。ただし、ロックからフュージョンを聴き始めたnakaQにすると、ハイハットばかりシャカシャカならしていつまで経ってもスネアを叩かないドラムスにいらいらして聴いていたのも事実で、このあたりもWeather Reportというバンドがよりメインストリーム寄りだったと言えると思います。

続く'A Remark You Made'もこのアルバムの代表的な曲と思いますが、この曲はロックからフュージョンに入った人には結構苦しい曲と思います。とにかく主旋律なるものが存在せず、ソロをとるWayne Shorterのテナーサックスも次々と違うメロディーを吹くものですから、どうにも安心できない気持ちになってしまいます。実はこれこそがWeather Reportのスタイルで、Joseph Zawinulがインプロビゼーションで弾いたものを全部楽譜に書き起こし、ソロイストに演奏させるという、そういう意味ではソロパートはWayne Shorterのソロではなく、全てJoseph Zawinulのコントロール下の音楽ということになります。良くも悪くも、これがWeather Reportと言えると思います。

nakaQがこのアルバムで一番好きなのはWayne Shorterによる'Palladium'です。この曲はとにかくポップです。通常のロックやポップスのイディオム通り、メインパートのメロディーが繰り返され、インプロビゼーションパートがわかりやすく分けられていて、構成上理解しやすいというのも大きなメリットです。また、特に終盤にかけて疾走感を伴ってWayne ShorterのテナーサックスとJoseph Zawinulのシンセサイザがソロを展開するのも、とてもかっこよくて好きです。

nakaQ評価:★★★★★

Weather Report "Heavy Weather"(♪全曲試聴可)
Heavy Weather


曲目リスト

1.Birdland
2.Remark You Made
3.Teen Town
4.Harlequin
5.Rumba Mama
6.Palladium
7.Juggler
8.Havona

Weather Report - Heavy Weather / Black Market"Heavy Weather / Black Market"UK試聴できます
posted by nakaQ at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz&Fusion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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