2006年03月22日

Herbie Hancock "Future Shock" (1983)

Herbie HancockとMaterialのコラボレーションによる名盤"Future Shock"です。

やっぱり、'Rockit'はインパクトが強い。特にパーカッション・スクラッチング・ベースによる衝撃的なイントロと、Hi-Qとスクラッチングを駆使したリズムトラックのかっこよさは本当にすごいです。ヒップホップムーブメントでスクラッチングが使われつつあったのですが、これをメインストリームに紹介したのはこの作品が最初です。後にZTTを興し一世を風靡するTrevor Hornは、彼らに先を越された悔しさから「もっとイギリスらしい破壊的なダンスミュージックを作ってやる」ということでThe Art Of Noiseを作ることになります。

それはとにかく、この'Rockit'はいかにもHip Hopなトラックがなっている間は非常に気持ちがいいのですが、Herbieのキーボードが入ると途端に陳腐なファンキー音楽になってしまいます。このあたり、あくまで時代の先端だったBill Laswellと、時代の流行には敏感だが実際は古い体質の正統派ジャズマンのHerbie Hancockの違いと思います。

続く、タイトルチューンの'Future Shock'はこのアルバムの最問題作で、何が問題かというとあまりに古いイメージの楽曲であることです。Bill Laswellたちは、「他の曲が先端をいく曲なので、1曲くらいリスナがほっとするような曲を入れないといけない」と思ったらしいのですが、余計なお世話で、この曲がアルバムのインパクトをぐっと落としていると思います。

後の曲は'Rockit'と同様にインパクトの強い楽曲で、特に'Autodrive'はアップテンポな楽しい曲です。この曲でもHerbieはアコースティックピアノを弾いていますが、Materialが用意した超先端的なバックトラックにもよく合っていて良い出来と思います。

nakaQ評価:★★★★

Herbie Hancock "Future Shock"
Future Shock


曲目リスト

1.Rockit
2.Future Shock
3.T.F.S.
4.Earthbeat
5.Autodrive
6.Rough
7.Rockit (Mega Mix)

Herbie Hancock - Future ShockUSA試聴できます
posted by nakaQ at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz&Fusion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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