2006年03月13日

The Beatles "Abbey Road" (1969)

音響エフェクトとMoogの導入によりThe Beatlesとして最後の輝きを放った作品

"The Beatles"(通称"White Album")は曲としてはよいものが多いがなんとなくまとまりに欠け、"Let It Be"は曲としてもつまらないものが多い中で、この"Abbey Road"の曲の素晴らしさ、アルバムとしての統一感はなんだか奇跡のように感じます。しかもこの作品を最後にThe Beatlesは正式に解散してしまうのですから、ますますよくわからない印象を受けていました。

よく考えて見ますと、やはり彼らとしても"Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band"の成功が重荷になっていたというか、あの作品を超えることは無理ではないか、といった閉塞感があったのではないでしょうか。

シングルとしては彼らの最高傑作の'Hey Jude'等を発表し充実していましたが、アルバム"The Beatles"はそのタイトルとは逆にグループとしてのまとまりが稀薄で、各メンバーのソロの寄せ集めのような印象がありました。Paulは4人の結束を取り戻すべく「元いた場所に帰ろう」と"Get Backプロジェクト"をやってみたが、やっぱりしっくりいかない。そこに光明として現れたのが、Leslie Speakerなどの音響エフェクトであり、Georgeが購入したモジュラーMoogだったのではないでしょうか。

音響エフェクトやシンセサイザの音を聴いて次世代の音楽を感じ取った彼らの感性が正しかったことは、70年代以降のエフェクタやエレクトロニクス音楽の隆盛で明らかなのですが、新たな表現方法を得たことがThe Beatlesのメンバーを再び音楽に結束させました。

その成果がA面のヒットナンバーであり、B面メドレーでしょう。'Because'から'The End'に至る音楽の流れはやはりすばらしい。個々の曲にも良い曲が多く、nakaQは'Carry That Weight'が好きなのですが、メドレーの1曲でなく単体の曲として聴きたいと常々思ってしまいます。無いものねだりですが。

この作品で彼らは再びThe Beatlesになった。けれども、更に作品を作るには、彼ら同士が、また時代が、すでにそこにはなかったのでしょう。The Beatlesとしての最後の、大きな輝きが"Abbey Road"でした。

Rolling Stone誌の"The RS 500 Greatest Albums of All Time"では14位に選ばれています。

nakaQ評価:★★★★★

The Beatles "Abbey Road"
Abbey Road


曲目リスト

1. Come Together
2. Something
3. Maxwell's Silver Hammer
4. Oh! Darling
5. Octopus's Garden
6. I Want You (She's So Heavy)
7. Here Comes the Sun
8. Because
9. You Never Give Me Your Money
10. Sun King
11. Mean Mr. Mustard
12. Polythene Pam
13. She Came in Through the Bathroom Window
14. Golden Slumbers
15. Carry That Weight
16. End
17. Her Majesty
posted by nakaQ at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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