このアルバムはMIT出身のTom Scholzのレコードを作るために、Epicが腕利きのスタジオミュージシャンを集めてバンドを組み、録音したものですが、スタジオ技術にも堪能だったTomが非常に優れた音場処理を行ったアルバムを作り上げました。このアルバムのよいところは、曲が大変よく、「ロックしている」ところだと思います。エレクトロニクスを駆使し、ハードでありながらポップな曲作りはSweetとも共通するものがあります。Sweetのほうがブリティッシュロックらしく粘っているのに対し、Bostonはアメリカンロックらしくからっとしていますが。
1曲目の'More Than A Feeling'は何度聴いてもかっこいいです。アコースティックギターのアルペジオにドラムが入り、ギターがハードにバッキングを決めます。ショートディレイで左右にスプリットさせたバッキングギターはBostonのトレードマークになります。ギターソロパートも、バカテクというほどは速くないので、nakaQも高校の頃雰囲気コピーしたものです。スクラッチングもかっこよく決まっています。アルバム全体がそうなのですが、特にこの曲はアコースティックとエレクトリックのバランスが絶妙で、Bostonの真骨頂と言った所かと思います。
'Foreplay/Long Time'の、ハードプログレな演奏もよい。この曲はオルガンの音色が特徴的ですが、ハード一辺倒になりそうなところに温かみのある音を加えるところなど、やはりセンスの良さが光っています。よく伸びるリードギターの音色も最高。ソロパートのフレージングもすごく、さすがにテクニックも確かな人だと改めて感じました。
nakaQ評価:★★★★★
"Boston"(SACD)

"Boston"(♪全曲試聴可)
曲目リスト
1.More Than A Feeling
2.Peace Of Mind
3.Foreplay/Long Time
4.Rock & Roll Band
5.Smokin'
6.Hitch A Ride
7.Something About You
8.Let Me Take You Home Tonight


