2006年03月02日

Prince "1999" (1982)

'1999'はイントロのシンセサイザーがニューウェーブな感触ですが、ファンキーなロックンロールという感じの演奏が展開されます。冒頭の、テープの回転を遅くした声は、Jimi Hendrix Experienceの"Electric Ladyland"の1曲目'And The Gods Made Love'を思わせますが、おそらくJimiが作り上げた「神の声」を、意識して啓示的な'1999'という曲のイントロに持ってきたのでしょう。

このアルバムまでPrinceは基本的に全ての楽器を一人でこなしているのですが、"Controversy"までとは異なり、かなり「バンド」の雰囲気を感じます。アルバムの謝辞でも、この曲のCo-leadvocalとクレジットされているLisaやJ.J.やDezに対し「友達でいてくれてうれしい」などと書いていますが、すごく密室作業的だったレコーディングが、'1999'などの曲によっては開放感を感じる演奏になっており、このあたりもこのアルバムの魅力だと思います。

また一方、'Something In The Water(Does Not Compute)'などではもろ密室の実験精神溢れた曲になっており、これはこれで大きな魅力です。nakaQはこの曲での狼の雄叫びのようなPrinceの叫び声が大好きなのですが、変態的なシンセサイザの音色といい、やっぱりこの頃のPrinceが一番Princeっぽいなどと思ってしまいます。

やばやばなのが'Lady Cab Driver'です。曲はソウルフルで大変のりのよいファンクナンバーなのですが、Lady Cab DriverとしてクレジットされているJ.J.の声が、やばい!です。間違っても、家族と一緒に聞く曲ではありません。だれかと一緒に車で聴くこともできませんが、一人の時も事故る惧れがあるため、かけないほうが無難でしょう。

'D.M.S.R.'は、最初にこのアルバムがCDでリリースされた際は、「このアルバムをCD1枚でリリースするために、D.M.S.R.はオリジナルのLPから省かざるを得なかった」なんて断り書き付きだったのですが、今はちゃんと収録されています。nakaQがLPで購入したときは、ハイハットの音がマスタテープで転写して、変にエコーしたような音が聞こえ、実に不快だったのですが、CDではそんな音も入らずクリアな演奏が楽しめます。ただし:このアルバムの、'Automatic'などは大変音質が悪いので、これは覚悟の上でご購入ください。

nakaQ評価:★★★★★

Prince "1999"
1999


曲目リスト

1.1999
2.Little Red Corvette
3.Delirious
4.Let's Pretend We're Married
5.D.M.S.R.
6.Automatic
7.Something in the Water (Does Not Compute)
8.Free
9.Lady Cab Driver
10.All the Critics Love U in New York
11.International Lover

プリンス - 1999USA試聴できます
posted by nakaQ at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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