2006年02月22日

XTC "Skylarking" (1986)

XTCのAndy Partridgeはある意味Paul McCartneyと肩を並べる音楽家なのかもしれない。と本気で思うことがあります。とにかく、メロディーメイカーとしての才能はすごい。けれど、セールス的に遠く及ばないので、やっぱりPaulにはかなわないのでしょう。

このアルバムが製作された頃も、XTCにとってはかなり危機的な状況で、レコード会社から「次のアルバムが売れなかったら解散するしかない」と宣告されていました。で、Todd Rundgrenにプロデュースの依頼をしたらしいのですが、Toddとしては当代随一の才能を持ったバンドを救う、なんてことは全然考えず、単にプロのプロデューサーとして、売れるレコードを作った。ということらしいです。

出来はというと、見事なまでにToddの色になっています。XTCってポップでありながらどこか角を残しているというか、Andyががなっているというか、ポップさを否定するようなところがあるのですが、このアルバムは見事にポップです。サウンドも、エッジが立ったような音はなくて、あくまでもスムーズに、ボワーンと広がるような音場になっていて、良くも悪くもTodd風です。

曲的には'Summer's Cauldron'から'Grass'へシームレスに続く2曲が最高にポップです。また、4曲目の'That's Really Super,Supergirl'なんて、化粧品のコマーシャルに使えそうな曲で、これまたポップ過ぎ。他にも、'Ballet For A Rainy Day'や、'Marmaid Smiled'とか、本当にポップな曲が、あくまでもポップに仕上げられています。

'1000 Umbrellas'なんて、ストリングスの使い方からしてもろにThe Beatlesで、Toddの趣味かXTCの意向かわからないのですが、まあこの顔合わせにしてこの曲という、最高にはまった1曲ではないかと思います。

終盤に'The Man Who Sailed Around His Soul'というジャジーな曲がありますが、これはそれまでのXTCにはなかったタイプの曲で、Todd流アルバム構成美学のなせる業と思います。Todd本人のアルバムであれば、このあたりは大概強烈にハードなロックを持ってくるところですが、XTCなので遠慮して代わりにジャズを持ってきた、というところかと思います。

ということで、やっぱりいいアルバムだと思います。

'Dear God'のプロモビデオはここから見られます。

nakaQ評価:★★★★★

XTC "Skylarking" [Bonus Track](♪全曲試聴可)
Skylarking [Bonus Track]


曲目リスト

1.Summer's Cauldron
2.Grass
3.Meeting Place
4.That's Really Super, Supergirl
5.Ballet for a Rainy Day
6.1000 Umbrellas
7.Season Cycle
8.Earn Enough for Us
9.Big Day
10.Another Satellite
11.Mermaid Smiled
12.Man Who Sailed Around His Soul
13.Dying
14.Sacrificial Bonfire
15.Dear God

Skylarking試聴できます
posted by nakaQ at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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