2006年02月11日

Kate Bush "The Kick Inside" (1978)

Andrew PowellによりプロデュースされたKate Bushのデビューアルバムで、彼の影響なのかはよくわかりませんが、レゲエなど後の彼女のアルバムでは聴かれないアレンジの曲もあり、よい意味でバリエーション豊かな作品になっています。

'Wethering Heights「嵐が丘」'は「恋のから騒ぎ」のオープニングにも使われたのでご存知の方も多いと思いますが、ブロンテ姉妹による小説に題材をとった曲です。CathyとHeathcliffの運命の恋を歌う曲で、Kateの声がまさにはまっています。摩訶不思議なコード進行を持った曲で、初期のKateのアルバムにはこんな天才というほかない曲がたくさんありました。

'The Saxsophone Song'も転調の妙を極めたような曲です。あるフレーズではメジャーな曲調と思うと、次の瞬間には一転マイナーになり、サックスのメロウなソロが鳴るという、本当によく構成された曲と思います。

nakaQがこのアルバムで一番好きなのは'Them Heavy People'です。後のKateのアルバムでは使われなくなったレゲエのリズムが、彼女のコケティッシュな魅力を引き出しています。KateはCeltな舞踏曲を"The Dreaming"以降多用していますので、リズムも重視する人だと思いますが、レゲエはあまり好きではなかったようです。

このアルバムのジャケットについては、nakaQが一番好きなのはKateが大きな目を見開いてこちらを見ている日本盤のものですが、今回は凧にぶら下がっているイギリス盤のデザインです。'Kite'の世界を表現したもので、東洋風味がエキゾチックな魅力を醸しています。'Kite'も、抑揚の強いメロディーラインにレゲエのアレンジを施した名曲で、Kateのエキセントリックな歌唱がとてもうまくはまっています。

デビュー作として、プロデュースを他の人に任せるなど、才人Kateからすると不本意な面も多くあった作品と思いますが、アルバムとしてのカラフルさはすばらしく、Kate Bushの初期を代表する名盤と思います。

nakaQ評価:★★★★★

Kate Bush "The Kick Inside"(天使と小悪魔)
天使と小悪魔


曲目リスト

1. Moving
2. Saxophone song
3. Strange phenomena
4. Kite
5. Man with the child in his eyes
6. Wuthering Heights
7. James and the cold gun
8. Feel it
9. Oh to be in love
10. L'amour looks something like you
11. Them heavy people
12. Room for the life
13. Kick inside

The Kick Inside試聴できます
posted by nakaQ at 11:23| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。