2006年02月11日

Talking Heads "Remain In Light" (1980)

Talking Headsはこのアルバムでファンクビートにアフリカの土着的なリズムの要素を融合させ、これまでになかった音世界を構築することに成功しました。ジャケット写真もデザイン的に大変面白く、4人のメンバーの顔がコンピュータグラフィックス処理で赤く塗られていますが、本当は黒く塗るべきで、要するにデジタルの力により黒くなることができたポップ、ということが言いたかったのではないかと思います。

1曲目'Born Under The Punches(The Heat Goes On)'は特にこんな感じが強く、非常にしなやかなビートがシーケンス処理も含め展開されています。途中のシンセサイザのソロもとても前衛的なのですが、コーラスワークを含め、全体を通じての感想は土着的なものとすることに成功しています。

'The Great Curve'は女性の体の曲線を歌った歌ですが、David Byrneの歌う主旋律と掛け合いのコーラスがそれぞれ別々の旋律でありながら渾然と存在し、アフリカ音楽のポリフォニックを表現しています。ギターやボンゴやホーンセクションも大変にぎやかしく、曲を盛り上げ、最後のギターソロで締めくくります。

'Once In A Lifetime'はnakaQがこのアルバムで一番好きな曲ですが、このアルバムの持つ不思議な浮遊感を最も表現している曲だと思います。シンセサイザの作り出すバックの音の海の中を、ギターがリズムカッティングし、Davidのボーカル・コーラスが旋律を形成します。「一生に一度、水が地下に満ちる」という歌詞が何を意味しているのかはよくわかりませんが、とにかくもロックとアフリカが出会って、一期一会な音楽を作り出したという記念碑的な出来事を象徴した名曲と思います。

Rolling Stone誌の"The RS 500 Greatest Albums Of All Time"では126位にランクされています。

nakaQ評価:★★★★★

Talking Heads "Remain in Light"(一部試聴可)
Remain in Light


曲目リスト

1.Born Under Punches (The Heat Goes On)
2.Crosseyed and Painless
3.Great Curve
4.Once in a Lifetime
5.Houses in Motion
6.Seen and Not Seen
7.Listening Wind
8.Overload

Talking Heads - Remain in LightUSA試聴できます

Talking Heads - Remain In Light (Remastered)RemasteredUSA試聴できます
posted by nakaQ at 01:12| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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