2006年02月06日

Public Image Ltd. "Flowers Of Romance" (1981)

John Rydon率いるPublic Image Ltd.の名盤"Flowers Of Romance"です。

ジャケットの女性の写真からしてキてしまっている感じですが、かなり怖いアルバムです。ロックであることを否定したドラムにJohn Rydonの呪術的な叫びがからみます。いわゆるコマーシャリズムの対極にあるような音ですが、崇高な美しさを湛えています。オーディオマニアとしても有名だったJohn Rydonらしく、音のよさもかなりのもので、余計な音を加えず、しかし必要な効果音は本当に厳選して使用されています。

ロックであることを否定したドラムと書きましたが、たとえばタイトル曲の'Flowers Of Romance'のドラムのリズムはマンボだと思うのですが、こんなに暗い曲にマンボが使用された例をnakaQは知りません。冒頭、なにやら陽気なので、おやっと思うのですが、すぐに心の闇に入り込んでいくような演奏が展開されます。しかし、このアンバランスさが、このアルバムの深みを際立たせているように思います。

続く'Under The House'はツインドラムでしょうか。ドラム連打がすごい迫力です。ドラムと、声以外には楽器らしいものの音は聞こえず、バックの声も相まって呪術的な雰囲気を醸し出します。

'Go Back'はドラムもまっとうにロックっぽいし、ギターも活躍するし、ある意味ロックらしい音楽ですが、空間を切り裂くようなノイジーなギターが圧倒的にかっこいい!です。

nakaQも、いつも聴くかといわれるとそんなに聴かないというか、あまり聴きたくないアルバムですが、たまに聴くとやはり完成度の高さに打たれてしまう名盤です。Kate Bushの"The Dreaming"と同様に、RockというよりはCeltの闇が露骨な形で現れた音楽という感じがします。その闇は、しかし崇高なまでに美しいのです。

nakaQ評価:★★★★★

Public Image Ltd. "The Flowers of Romance" (1981)(
♪一部試聴可)
The Flowers of Romance


曲目リスト

1.Four Enclosed Walls
2.Track 8
3.Phenagen
4.Flowers Of Romance
5.Under The House
6.Hymie's Him
7.Banging The Door
8.Go Back
9.Francis Massacre
posted by nakaQ at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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