2006年01月17日

(Who's Afraid Of?)The Art Of Noise! (1984)

The Art Of Noiseの名盤"(Who's Afraid Of?)The Art Of Noise!"です。

特に優れているのは2曲目の、8:33にもおよぶ大曲'Beat Box(Diversion One)'です。無機的なサンプリング人声と破壊的なドラムがまさにノイズミュージックを奏でるのですが、曲構成が非常に計算され、次々に新しい場面が展開するので、聴いていて少しも飽きません。終盤グランドピアノのアコースティック演奏で曲が締めくくられるのも、全く違和感が感じられません。このあたり、Herbie HancockとMaterialが1983年に発表した"Future Shock"で、Herbieのピアノが入るとそれまでの先鋭な楽曲がいきなり陳腐なものになってしまったのとは対照的です。

4曲目の'Close(To The Edit)'も、'Beat Box(Diversion One)'と同様の曲です。実は同じ曲という話もあるのですが、nakaQごときにはどう聴いても、似てはいることはわかるが同じ曲には聴こえません。このあたり、たとえばJ.S.Bachのゴルトベルグ変奏曲が全部同じ曲だというのと同じことなのかもしれません。あの曲集も、nakaQには同じ曲には聴こえませんから。

一番好きな曲は5曲目の'Who's Afraid(Of The Art Of Noise)'です。Anne Dudleyの声とパーカッションが脳天直撃型のビートをたたき出します。とにかく、疲れたり、元気をなくして、自分に活を入れたいときはこの曲ですね。脳みその髄が刺激されて、シャキッ!となります。

Trevor Hornにこのアルバムを作らせた動機が、ライナーにもあるように「20世紀初頭に世界の中心地だったロンドンが、1980年代にどうしてここまで落ちぶれたのか」という無念の思いだと思うのですが、1980年代に世界を制覇したはずの日本が(最近、一時期よりちょっとましですが)どうしてこんなにダメになったのかと考えると、このアルバムのような画期的な音楽が日本から出現して、活を入れるということになってほしい、などと思います。

nakaQ評価:★★★★★

(Who's Afraid Of?)The Art Of Noise!
Who's Afraid Of...


曲目リスト

1.Time for Fear (Who's Afraid)
2.Beat Box (Diversion One)
3.Snapshot
4.Close (To the Edit)
5.Who's Afraid (Of the Art of Noise)
6.Moments in Love
7.Momento
8.How to Kill
9.Realization

Art of Noise - (Who's Afraid Of) The Art of Noise?試聴できます
posted by nakaQ at 00:35| Comment(0) | TrackBack(1) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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