2013年09月23日

Yes "Going For The One" (1977)

Rick Wakeman復帰により実現した名盤

Rick Wakemanが復帰し製作されたYesの名盤です。ギターはSteve Howeで、やはりこの人達が当時のYesサウンドにはなくてはならないメンバーだったと思います。

'Going For The One'はSteve Howeのスライドギターを大きくフィーチャーしたロックンロールナンバーです。ロックンロールとは言っても、乗りはよいのですがYesらしいスケールの大きな楽曲が構築されており、聴き応えのあるナンバーに仕上がっています。

'Parallels'はRick Wakemanのパイプオルガンにより壮大な音場が形成されていますが、Steve Howeの速弾きがすさまじいです。この当時Al Di Meolaも現れ、速弾きが新たな次元に入りつつあり、Steve Howeも負けじと速弾きに磨きをかけたのでしょうか。それまでも超一級のテクニシャンでしたが、このアルバムでは更なる高みを目指す意気込みを感じさせます。

'Wonderous Stories'は小品ですが、この曲の爽やかさが大好きです。Rick Wakemanとの再開をアコースティックギター・シンセサイザ・ベースのアンサンブルで心から喜んでいるようで、感動を覚えます。

おすすめ度:★★★★★

Going for the One
Going for the One



曲目リスト

1. Going For The One
2. Turn Of The Century
3. Parallels
4. Wonderous Stories
5. Awaken
6. Montreux's Theme
7. Vevey (Revisited)
8. Amazing Grace
9. Going For The One
10. Parallels
11. Turn Of The Century
12. Eastern Numbers (Early Version of Awaken)
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2013年09月19日

Robert Johnson "The Complete Recordings" (2008)

伝説のブルースマンの全録音

Eric ClaptonやKeith Rechardsが多大な影響を受けたRobert Johnsonの全録音が収録されたアルバムです。
27歳で死去するまでに残してくれたこれらの録音は、ブルースを愛する人達にとって宝物になっています。

nakaQも最初に聴いたときはよく解らず、なんだか地味にギターの弾き語りをしているなと思ったのですが、よくよく聴くとギターは一人で低音弦でブギをキープしながら高音弦でフィルインを入れたり、スライドギターしたりとどうやって弾いているのかわからない、すごい演奏をしています。若い頃Eric Claptonもどうやればこんな音が出るのかと聴きあさったといいますが、その演奏の巧みさもさることながら彼の歌・演奏のグルーブ感がフルバンドの演奏に全くひけをとらないもので、自然とブルースの真髄を体得することになったのではと思います。

'Love In Vain'はRolling Stonesが"Let It Bleed"でカバーしています。Stonesのカバーはとても美しく、Robert Johnsonへの愛に溢れた演奏になっていますが、オリジナルはある意味そっけなく、しかし力強く歌い上げています。3・4小節目のコード進行が通常と違って聴こえるのですが何のことはないGからG7への進行で、とても叙情味を醸し出しているのが不思議な感じです。Stonesの演奏は、オリジナルに結構忠実だと思いました。

'Cross Road Blues'はEric ClaptonがCreamの"Wheels Of Fire"でカバーした'Cross Road'の原曲です。かっこいいリフとかはなくてプリミティブな印象ですが、この曲もそこがいいと思います。Robert Johnsonがギターの腕前と引き換えにクロスロードで悪魔に魂を売った伝説を歌った歌です。

一人フルバンドの演奏としては、たとえば'I Believe I'll Dust My Broom'などが好例ではないかと思います。完全にリズムをキープしながらフィルインを入れる奏法は当然聴き者なんですが、ギターの演奏と全く独立した力強い歌が凄いです。ちょっと聴いただけでは今の耳にはあまりに簡素に聴こえる演奏ですが、聴きこんでみると本物のブルースが奏でられており、Eric ClaptonやKeith Rechardsのような大物が敬愛してやまないこの巨人の偉大さがご理解いただけると思います。

おすすめ度:★★★★★

The Complete Recordings
The Complete Recordings



ディスク:1

1. Kind Hearted Woman Blues
2. Kind Hearted Woman Blues
3. I Believe I'll Dust My Broom
4. Sweet Home Chicago
5. Ramblin' On My Mind
6. Ramblin' On My Mind
7. When You Got A Good Friend
8. When You Got A Good Friend
9. Come On In My Kitchen
10. Come On In My Kitchen
11. Terraplane Blues
12. Phonograph Blues
13. Phonograph Blues
14. 32-20 Blues
15. They're Red Hot
16. Dead Shrimp Blues
17. Cross Road Blues
18. Walkin' Blues
19. Last Fair Deal Gone Down

ディスク:2

1. Preachin' Blues (Up Jumped The Devil)
2. If I Had Possession Over Judgement Day
3. Stones In My Passway
4. I'm A Steady Rollin' Man
5. From Four Until Late
6. Hellhound On My Trail
7. Little Queen Of Spades
8. Little Queen Of Spades
9. Malted Milk
10. Drunken Hearted Man
11. Drunken Hearted Man
12. Me And The Devil Blues
13. Me And The Devil Blues
14. Stop Breakin' Down Blues
15. Stop Breakin' Down Blues
16. Traveling Riverside Blues
17. Honeymoon Blues
18. Love In Vain
19. Love In Vain
20. Milkcow's Calf Blues
21. Milkcow's Calf Blues
posted by nakaQ at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月07日

Scritti Politti "Provision" (1988)

名盤"Cupid & Psyche 85"と対をなす佳作アルバム

Scritti Polittiが名盤"Cupid & Psyche 85"に続いてリリースしたアルバムです。
nakaQも聴いた当初は"Cupid & Psyche 85"の続編のように感じてあまり好きでなかったのですが、今こうして聴きなおしてみるとこの時期の彼らが持っていたキラキラした音色感覚が心地よく、やっぱりこれは無二の作品だと思います。

RogerのRoger TroutmanとMiles Davisの参加が話題になりましたが、Rogerは'Boom! There She Was'や'Sugar and Spice'でトーキングモジュレータで存在感を発揮しています。中性的なGreen Gartsideの声もあり無機的になりがちな(そこがこの頃の彼らの作品の魅力なんですが)楽曲にうまく人間的な効果を与えています。音はシンセサイザなので過度に人間ぽくないのもよいです。

Miles Davisは'Oh Patti (Don't feel sorry for loverboy)'のソロで参加しています。ミュートを付けたフニャっとした音で、ソロ自体もフニャっとしていますが、この曲にはよくマッチしています。Jazzの帝王がHip Hopのアルバムに参加したというのもすごいのですが、この巨匠は最期まで時代を見据えていたということでしょう。
曲としても美しいメロディラインが印象的で、どちらかというとリズム中心に聴いてしまうグループの別の魅力を引き出しています。

'First Boy In This Town (Lovesick)'もとても好きな曲です。この時期の彼ららしいウルトラクリーンな音世界ですがコーラスを含むノリがもろに人間っぽくて、元気いっぱいの作品に仕上がっています。

おすすめ度:★★★★

Provision
Provision

USA
曲目リスト

1. Boom! There She Was
2. Overnite
3. First Boy In This Town (Lovesick)
4. All That We Are
5. Best Thing Ever
6. Oh Patti (Don't Feel Sorry For Loverboy)
7. Bam Salute
8. Sugar And Spice
9. Philosophy Now
10. Oh Patti (Extended)
11. Boom! There She Was (Dub)
posted by nakaQ at 17:35| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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