2008年07月25日

The Pop Group "Y" (1979)

尖鋭なファンク

The Pop Groupのこのアルバムは、なによりジャケットがすばらしい。ずっと聴く機会がなくて最近聞いてみたのですが、第一印象は「なんじゃこりゃ?」。もっとバーバリスティックな音楽を想像していたのですが、意外にソフィスティケートされているし、ダブっぽい音場処理もなんだか興ざめに感じました。が、何度か聴いているうちに、やっぱり名盤だぞ、と確信するに至りました。

冒頭の'She is beyond Good and Evil'はオリジナルには収録されていなかったシングル曲ということですが、ノリのよさと、図太いファンクがごきげんなナンバーです。ただ、後の曲と比べるとやはり「ポップさ」が際立っていて、ちょっと異色な印象を与えます。

2曲目以降本来のこのアルバムが展開されますが、とてもかっこいい反面シリアスな印象です。'Thief of Fire'は特にファンクベースが大活躍し、サックスの咆哮を交えフリーキーにファンキーに曲が展開します。

音楽的に非常に美しい瞬間を見せるのも本作品のとてもよいところで、'Savage Sea'でのリリカルなピアノやストリングスなどとても美しい。やはり力量的にとても高い人たちだと感心させられます。

nakaQ評価:★★★★

The Pop Group "Y(最後の警告)"
Y(最後の警告)

1. シー・イズ・ビヨンド・グッド・アンド・イーヴィル(オリジナル未収録曲)
2. 戦火は消えない
3. スノーガール
4. 外人部隊の叫び
5. 狂気の時
6. サヴェージ・シー(狂った海に立ち向かった兵士)
7. 言葉は裏切り
8. 兵士のあがき
9. 人類回帰
10. 夢を売りわたすな
11. 3:38* 初CD化音源
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2008年07月20日

Amy Winehouse "Back To Black" (2006)

渋くって、胸キュン。

Amy Winehouseって結構深刻なアルコール中毒らしく、腕に彫られたタトゥーを見ても尋常じゃないことはわかるのですが、このアルバムはそんな彼女の豪放な一面は当然楽しめるものの、とっても胸キュンな感覚が新鮮な一枚です。

冒頭'Rehab'はもろにアルコール中毒のリハビリを勧められている彼女が'No,No,No'なんて言っている曲ですが、結構深刻な話題であるにもかかわらず50年代を思わせるノスタルジックなサウンドに乗せて明るく歌っています。彼女にとっては別に暗い話題を明るくするなんてどうでもよくって、自分の身近な話題を題材に1曲作ってみた、ってところなのでしょうが、このあたりのしたたかなプロ意識と、忘れていた郷愁をくすぐるサウンドがこの作品が大ヒットした要因でしょう。

タイトル曲の'Back To Black'はやはりこの作品のメインの雰囲気を決定している曲かと思います。この曲ではAmyの骨太い歌唱が前面にフィーチャーされていますが、やっぱりノスタルジックに胸キュンという感覚がたまらなく素敵です。

'He Can Only Hold Her'もとても素敵なメロディラインを持った1曲です。このアルバムはサウンド的には1発撮りに近い感触で、そんなに寝られた印象はないのですが、だからこそ音楽が本来持っているべき、そして最近のよく練られた音楽が失ってしまっている、心にストレートに届く感覚がたまらなく心地よい作品と言えると思います。2007年度グラミー賞で最優秀新人賞や最優秀楽曲賞など5部門で受賞しています。

nakaQ評価:★★★★

Amy Winehouse "Back to Black"
Back to Black

曲目リスト

1. Rehab
2. You Know I'm No Good
3. Me & Mr. Jones
4. Just Friends
5. Back to Black
6. Love Is a Losing Game
7. Tears Dry on Their Own
8. Wake Up Alone
9. Some Unholy War
10. He Can Only Hold Her

Amy Winehouse - Back to Black

Amy Winehouse - iTunes Festival: London - Amy Winehouse (Live)iTunes Festival: London - Amy Winehouse(Live)
posted by nakaQ at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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