2008年04月09日

YMO "BGM" (1981)

YMOの最高傑作

この作品はほぼリアルタイムで聴いていました。冒頭の2曲に代表される、ヨーロピアンテクノの退廃の影響を感じさせる楽曲に、当時とても感銘を受けたのですが、今聴いても感動は全く色褪せません。逆にアナログシンセなのにとてもいい音を出していることに驚きさえ覚えます。

ヨーロッパムードの代表曲は「バレエ」で、各楽器の音像ははっきりしているのに、全体として聴いたイメージは何ともいえずぼんやりとして、まさに退廃を漂わせます。メロディもかっこよく、YMOの曲の中でも大好きな1曲です。

この作品の魅力は何と言っても「1000のナイフ」と「キュー」というYMOを代表する名曲が収録されていることでしょう。「1000のナイフ」はライブでもよく演奏され、ライブパフォーマンスでは結構明るくノリのよい演奏になっていたりするのですが、このアルバムに収められているのはノイジーなシンセサイザを大胆にフィーチャーした衝撃的なバージョンです。ノイジーではありますが、とても美しい。両耳でボコボコ鳴る低音のシンセサイザも快感です。とにかく名曲。

「1000のナイフ」は坂本龍一の代表曲ですが、「キュー」は細野晴臣と高橋幸宏の2人の代表曲と言ってよいでしょう。臆面もなく大暴れするシンセベースがかっこよく、これにチベット風の旋律が乗る、YMOの楽曲の王道を行く曲です。

nakaQ評価:★★★★★

BGM
BGM

曲目リスト

1. BALLET〜バレエ
2. ミュージック・プランズ〜音楽の計画
3. ラップ・フェノメナ〜ラップ現象
4. ハッピーエンド
5. 1000ナイフス〜千のナイフ
6. CUE〜キュー
7. U.T.〜ユーティー
8. カムフラージュ
9. MASS〜マス
10. LOOM〜来るべきもの
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2008年04月05日

YMO "Technodelic" (1981)

サンプラが初めて使用された歴史的作品

YMOのこの作品は、今まで聴いていませんでした。リアルタイムで聴いていた友人が、これまでと全く違う、特にリズムが違うとかと言って、もういやになったというようなことを言っていたので、裏ジャケのサイケなメンバーの写真を見て、これは難しい作品なんだと思って敬遠しておりました。

で、今回、20数年して初めて聴いてみたのですが、とてもわかりやすいというか、少なくとも明るいイメージの作品であることに驚きました。変態的ということでは前作"BGM"のほうがねじれています。おそらくサンプラの導入によるところが大きいのだと思いますが、ねじれた音を追求するより、音素材を音としてはクリアな音で鳴らし、パーカッションとしての使い方ではっとさせる効果を狙うという方法論を確立したのでしょう。音楽的にも難解さよりダンサブルなビートが目立つ曲が多く、アルバムのイメージを明るいものにしています。

'Seoul Music〜京城音楽'はそんな開放感を感じさせる代表的な曲で、細野晴臣のスラップベースがファンクっぽさを強調します。曲調もYMOならではのオリエンタルムードに溢れており、このアルバムでも特に秀逸な一曲です。

'Taiso〜体操'はnakaQはあまり好きではないのですが、この作品を特徴付ける曲という意味でやはり外せません。「腕を前にあげてケイレンの運動」とか、当時のYMOの持っていたねじれたユーモアが溢れた曲で、やっぱり笑えません。どうも頭でっかちというか、根がまじめな人たちなのでお笑いには向いていない感じです。曲自体は軽快なアコースティックピアノが印象的な楽しい曲です。

'プロローグ〜前奏','エピローグ〜後奏'はサンプリング音を大きく活用した、印象的で美しい曲です。このアルバムのあと、実質的に活動停止状態になる彼らの到達点として感動を呼びます。

nakaQ評価:★★★★

YMO "TECHNODELIC"
テクノデリック

曲目リスト

1. ピュア・ジャム~ジャム
2. NEUE TANZ~新舞踊
3. ステアーズ~階段
4. SEOUL MUSIC~京城音楽
5. ライト・イン・ダークネス~灯
6. TAISO~体操
7. グラデイテッド・グレイ~灰色(グレイ)の段階
8. KEY~手掛かり
9. プロローグ~前奏
10. エピローグ~後奏
posted by nakaQ at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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