2007年06月26日

Sigur Ross "Takk..." (2005)

よりナチュラルで、美しい世界が展開されるSigur Rosの傑作

"Ágætis Byrjun"では妖精の胎児だったCDジャケットが、この"Takk..."では普通の少年の姿になっていますが、内容もよりナチュラルでアコースティックな音色が印象的な作品に仕上がっています。

'Glosoli'はこのアルバムでも特に美しいメロディとサウンドを持ち、曲構成的にも徐々にラウドに、感動的に展開する代表曲です。ラウドさを増すサウンドはBowingによるギターが実にうまく使われており、終曲に近づくにつれディストーションを伴って叫びを上げ、最後には単なる歪でしかなくなりますが、しかし美しい。ノイズ的な音響が深い感動を呼ぶ、すばらしい例と思います。

続く'Hoppipolla'はピアノとチャイムの音がとても美しいのですが、リズムが力強くしっかりと刻まれ、ストリングスやホーンも確固とした存在感を示し、曲を形成します。

'Gong'は哀愁を感じさせるメロディにやや深めのエコーで、この作品の中でもダークな曲調を持った曲です。ダークであると同時にロックっぽさも合わせ持った、魅力的なトラックです。

nakaQ評価:★★★★

Sigur Ros "Takk…"
Takk…


曲目リスト

1. Takk
2. Glosoli
3. Hoppipolla
4. Meo Blodnasir
5. Se Lest
6. Saeglopur
7. Milano
8. Gong
9. Andvari
10. Svo Hljott
11. Heysatan

Sigur Ros - Takk...試聴できます
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2007年06月20日

Sigur Ros "Ágætis Byrjun"(2001)

アイスランドの美しい自然を髣髴とさせる音世界

Sigur Rosの音世界は他のグループとは全く違っています。この"Ágætis Byrjun"のCDジャケットは、妖精の胎児といったイメージですが、この人たちって宇宙人か、さもなくば人間化した妖精か・・・と思わせるような、美しい、静謐な音世界を構築しています。

この音世界は'Svefn-g-englar'ですでに全開ですが、心地よい広がりを感じさせるサウンドに不思議な言葉のボーカルが乗り、ジャズっぽいドラムが曲をますます浮遊感あるものにしています。

続く'Staralfur'は曲調が更に明るく、ストリングスの美しさも更に際立ち、この作品でも代表的な1曲です。このストリングスアレンジの素晴らしさは、やはりこの人たちが只者ではないことを物語ります。

'Hjartao Hamast (Bamm Bamm Bamm)'はブルースハープもフィーチャーし、ややダークな曲調がロックっぽさを感じさせる、この作品にあっては異色な仕上がりですが、Sigur Rosというグループのロックっぽい一面を見ることができ、nakaQ的にはよいトラックと思っています。やはり、どこか人間っぽいところがないと、全くミュータントっぽくって距離感を感じてしまいます。

nakaQ評価:★★★★

Sigur Ros "Ágætis Byrjun" USA(♪全曲試聴可)
Ágætis Byrjun


1. Intro
2. Svefn-g-englar
3. Staralfur
4. Flugufrelsarinn
5. Ny Batteri
6. Hjartao Hamast (Bamm Bamm Bamm)
7. Viorar Vel Til Loftarasa
8. Olsen Olsen
9. Agaetis Byrjun
10. Avalon
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2007年06月14日

Pantera "Vulgar Display Of Power" (1992)

鉄拳で頬ぶん殴り!ウギャー!的なHeavy Metalの名盤

頬をぶん殴られているCDジャケットがとても印象的なPanteraのアルバムですが、音のほうもぶん殴られているようなHeavyなサウンドが素敵です。

冒頭'Mouth Of War'からしてHeavyなサウンド満開ですが、音質としてあまり重苦しくなく、どちらかというとソリッドな音で聴きやすいと思います。テンポも速く、粘りつくというよりすっ飛ばす感じです。

'Walk'は3連のシャッフルで、nakaQのようなおじさんは1960年代の古いロックを思い出して和んでしまうのですが、泥臭いロックというよりはファンキーなHip Hop感覚が感じられ、やっぱり新しい世代のバンドなんだと思います。トレモロアームでビブラートをかけたように聴こえるギターがテクニカル面でもとてもうまく、魅力的です。

ほぼ徹頭徹尾ソリッドにHeavyに押しまくるアルバムにあって、終曲'Hollow'はメロディアスなリードギターとアルペジオギターのイントロで始まる叙情的な曲です。この曲などは、Panteraというバンドのまた違った面を見せてくれてすごくよいと思うのですが、途中変拍子気味のアルペジオギターの間奏を挟んで、再びHeavyなサウンドになります。このあたりの曲構成力もすばらしく、やっぱり半端じゃない実力を持ったバンドだということがよくわかります。

nakaQ評価:★★★★

Pantera "Vulgar Display of Power"(♪全曲試聴可)
Vulgar Display of Power


曲目リスト

1. Mouth for War
2. New Level
3. Walk
4. Fucking Hostile
5. This Love
6. Rise
7. No Good (Attack the Radical)
8. Live in a Hole
9. Regular People (Conceit)
10. By Demons Be Driven
11. Hollow

Pantera - Vulgar Display of Power試聴できます
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2007年06月13日

Blur "Parklife" (1994)

ねじれ風味の正統派Brit Pop

nakaQ、XTCなどのひねりのある英国ポップが好きですが、Blurのこの作品もポップながらねじれた風味が魅力の、素敵なアルバムです。

冒頭'Boys & Girls'は特にねじれた感じのメロディラインを持った曲で、シーケンス処理も決まったポップチューンです。雄弁なベースラインとGliss Downするギターが活かしています。

'End Of A Century'はバロックなトランペットに中期The Beatlesの薫りも漂う、いかにもブリティッシュポップなサウンドの曲です。コーラスもすばらしく、とてもよい仕上がりです。

'To The End'はナイアガラサウンドを思わせるような雄大な音づくりが魅力的な曲です。イントロや間奏部など、CMにも使用できそうなキャッチーさで、このアルバムでも大好きな1曲です。

nakaQ評価:★★★★★

Blur "Parklife"(♪全曲試聴可)
Parklife


曲目リスト

1. Girls & Boys
2. Tracy Jacks
3. End of a Century
4. Parklife
5. Bank Holiday
6. Badhead
7. Debt Collector
8. Far Out
9. To the End
10. London Loves
11. Trouble in the Message Centre
12. Clover over Dover
13. Magic America
14. Jubilee
15. This Is a Low
16. Lot 105

Blur - Parklife試聴できます
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2007年06月11日

Yes "Fragile" (1972)

Yes黄金期のポップなプログレッシブロックアルバム

"Close To The Edge"と並び、Rick Wakemanの加入により黄金期を迎えたYesの代表作です。

'Roundabout'は彼らの代表作でもある1曲です。憂いを含んだ導入部のメロディと、力強く奏でられるサビの対比が見事で、また"Close To The Edge"のタイトル曲ほど緊密ではありませんが、さまざまなパートが展開される組曲構成になっています。

'South Side Of The Sky'も大作です。nakaQとしては曲終盤にSteve Howeがエキゾチックなフレーズのギターソロを展開するところが好きなのですが、あっという間に終わってしまい、ちょっと物足りない感じです。

終曲'Heart Of The Sunrise'も大作で、このアルバムでも最もロックっぽいフレーズを持った曲です。ラストにふさわしい盛り上がりを見せ、最後に扉を閉める音で終わった'We Have Heaven'が扉を開く音とともに演奏され、アルバムのトータル性を高めています。

nakaQ評価:★★★★

Yes "Fragile"(♪全曲試聴可)
Fragile


曲目リスト

1. Roundabout
2. Cans and Brahms
3. We Have Heaven
4. South Side of the Sky
5. Five Per Cent of Nothing
6. Long Distance Runaround
7. Fish (Schindleria Praematurus)
8. Mood for a Day
9. Heart of the Sunrise
10. America [*]
11. Roundabout [Early Rough Mix][#][*]
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2007年06月06日

Sepultura "Roots" (1996)

ブラジルパーカッションを取り入れたHeavy Metalアルバム

ジャケット写真はなんだかほのぼのとしたおじさん顔ですが、音のほうはさにあらずとてもヘビーなロックアルバムです。

タイトル"Roots"の通り、ブラジルのHeavy Metal RockバンドSepulturaが自らのルーツに目覚め、ブラジルパーカッションをHeavy Metalに導入したアルバムと言われていますが、ブラジルパーカッションは曲中の一部に使用されるのみで、全体を通じた印象は真っ当なHeavy Metal Rockです。

冒頭'Roots Bloody Roots'はこの作品でも典型的な曲と思いますが、全体Heavy Metalな曲調にブラジルのパーカッションが効果的に使用されています。感覚としては、U2が"The Unforgettable Fire"の'A Sort Of Homecoming'で、バックのパーカッションにスネアでない音を入れていますが、そんな感じです。音像に奥行きを与える効果が出ています。

'Ratamahatta'はこの作品でも最もブラジルパーカッションが活躍する曲です。サンバなど、ブラジル音楽の陽気さを盛り立てるパーカッションでHeavy Metalできるか、という命題に挑戦しているようにも聴こえますが、一方で陽気さを感じさせながら、見事にHeavy Metalしているという、とても面白い曲に仕上がっています。

続く'Breed Apart'はイントロからパーカッション乱打な感じですが、曲本体はストレートなHeavy Metalです。中盤ブラジルパーカッション大会になって、最後はフランジャー&ディストーションでぐしゃぐしゃな音になって終わるという、文章にしても目まぐるしい展開の曲ですが、この作品の特徴を伝えるよい出来栄えと思います。

シークレットトラックになっている終曲は、野外でのパーカッションジャムといった趣で、コオロギの声などが入っていて和みますが、この音が実は冒頭の'Roots Bloody Roots'のイントロになっていて、そういった意味ではトータルアルバムとしてのコンセプトも感じさせる作品に仕上がっています。

nakaQ評価:★★★★

Sepultura "Roots"(♪全曲試聴可)
Roots


曲目リスト

1. Roots Bloody Roots
2. Attitude
3. Cut-Throat
4. Ratamahatta
5. Breed Apart
6. Straighthate
7. Spit
8. Lookaway
9. Dusted
10. Born Stubborn
11. Jasco
12. Itsari
13. Ambush
14. Endangered Species
15. Dictatorsh*t

Sepultura - Roots試聴できます
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2007年06月04日

Korn "See You On The Other Side" (2005)

ポップなのは悪くないが、なぜか心に響かない作品

1st"Korn",3rd"Follow The Leader"とKornを聴き進めてきましたが、この作品はどうにも印象に残らないというのが正直な感想です。

かと言って曲が悪いのかというとそうでもなくて、なかなかいい曲なんじゃないかとも思うのですが、とにかくなぜか記憶に残らない。冒頭'Twisted Transistor'はメロディもポップだし、いいと思うのですが、なぜだかとっかかりがない。

'Politics'もメロディはかなりよくできていて、Heavyなギターの音もnakaQ好みのはずなのですが、なぜか・・・ポップすぎるのでしょうか。

とにかく、最低だとも思わないのですが、どうしてか記憶に残らないということで、ごめんなさい的な作品でした。よくわからないのですが、シンセサイザやサンプラに頼った音作りになっていて、心に伝わってくるものがないという印象です。確かに、そこに音は鳴っているのですが。

nakaQ評価:★★

Korn "See You on the Other Side"(♪ほぼ全曲試聴可)
See You on the Other Side


曲目リスト

Disc 1

1. Twisted Transistor
2. Politics
3. Hypocrites
4. Souvenir
5. 10 Or A 2-Way
6. Throw Me Away
7. Love Song
8. Open Up
9. Coming Undone
10. Getting Off
11. Liar
12. For No One
13. Seen It All
14. Tearjerker

Disc 2

1. It's Me Again
2. Eaten Up Inside
3. Last Legal Drug (Le Petit Mort)
4. Twisted Transistor - The Dante Ross Mix
5. Twisted Transistor - Dummies Club Mix
6. Twisted Transistor (Live in Moscow - Video)
7. Hypocrites (Live in Moscow - Video)

Korn - See You On the Other Side試聴できます
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