2007年02月22日

The Allman Brothers Band "At Fillmore East" (1971)

数あるRockライブアルバムの中でも最高傑作に挙げられる作品です。

Duane Allmanのスライドギターの名演は同時期に録音されたDerek And The Dominosの"Layla And Other Assorted Love Songs"でも聴くことができますが、とにかくドライブしまくるギターで、すごいです。

1曲目'Statesboro Blues'からDuaneのスライド全開でうれしくなってしまいます。このアルバムは、ジャズの影響を受けた、ソフィスティケイトされた曲も多いのですが、この曲はいかにもアメリカンロックなブルースで、そんな曲調に自由奔放にドライブするスライドがぴったり合って心地よいです。

Duane AllmanとDicky Betts両ギタリストのソロは'In Memories Of Elizabeth Reed'でも大きくフィーチャーされています。Dicky Bettsも優れたギタリストで、フレージングの洗練さやすばやさはなかなかいい、なんて思ったりするのですが、Duaneがソロを弾きだすと有無を言わさぬ迫力に思わず参ってしまいます。やっぱりうまいです。

'Whipping Post'は23分におよぶ超大作です。Duane Allmanのソロが最初のほうにあり、このあたりでテンションが高くなりますので、後半ちょっと静かなパートが多く、再度盛り上がるかと思っているうちに終わってしまい、ちょっと物足りない思いがします。テンションの高いパートがもう少し多いほうがnakaQ的には楽しめたのですが。

nakaQ評価:★★★★

The Allman Brothers Band "At Fillmore East"
At Fillmore East


曲目リスト

ディスク:1

1. Statesboro Blues
2. Done Somebody Wrong
3. Stormy Monday
4. You Don't Love Me

ディスク:2

1. Hot 'Lanta
2. In Memory of Elizabeth Reed
3. Whipping Post

The Allman Brothers Band - Live at the Fillmore East - Statesboro Blues試聴できます
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U2 "The Joshua Tree" (1987)

初期U2の代表作に挙げられる"The Joshua Tree"です。

冒頭の'The Street Have No Name'のイントロから、鐘のようなEdgeのギターが輝かしく、あふれんばかりの躍動感を伝えてきます。Bonoのボーカルも力強さが漲る、といった印象です。

ところが、なんだか輝かしいのはいいのですが、なぜかU2ならではの深い味わいが欠けているように思えます。それは3曲目'With Or Without You'などの曲でも同じ印象で、スケールの大きなロックであることは認めるものの、"War""The Unforgettable Fire"で感じられた繊細さや、Adam Claytonのベースによるダンス/ファンク音楽っぽさはほとんど感じられず、いかにもロックした演奏です。

それが、'Bullet The Blue Sky'などの重めの曲ではやはりブリティッシュっぽくもあり、よいのですが、どうせなら重苦しい曲よりからっとした曲でU2らしさを発揮して欲しかったというのが正直なところです。この作品のコンセプトはU2がアメリカン・ロックを演ることに意義があったのでしょうが、nakaQはブリティッシュ/アイリッシュバンドとしてのU2がとても気に入っていますので、ある意味とってつけたようなアメリカっぽさはあんまり評価できません。

nakaQ評価:★★★

U2 "The Joshua Tree"(♪全曲試聴可)
The Joshua Tree


曲目リスト

1. Where the Streets Have No Name
2. I Still Haven't Found What I'm Looking For
3. With or Without You
4. Bullet the Blue Sky
5. Running to Stand Still
6. Red Hill Mining Town
7. In God's Country
8. Trip Through Your Wires
9. One Tree Hill
10. Exit
11. Mothers of the Disappeared

U2 - The Joshua Tree試聴できます
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2007年02月20日

Nirvana "In Utero" (1993)

名盤"Never Mind"で圧倒的な成功を収めたNirvanaが次に発表した作品です。

前作があまりにもヒットしたために、どうしても"Never Mind"と比較されてしまう作品ですが、プロデューサSteve Albiniの影響もあってか、よりワイルドで荒削りな作風になっています。が、その一方で、フォークロックを思わせるような叙情的な曲も多く、この意味で"Never Mind"とは違った方向性を持った作品と言えます。

冒頭の'Serve The Servant'の、導入部は荒々しいのですが、サビでどうしようもなく和み系のメロディアスなフレーズになってしまうところに、まずは前作との大きな差を感じます。nakaQはこの手のメロディアスさは大好きですが。

'Radio Friendly Unit Shifter'は、ほとんど制御が利かない暴発性の演奏をなんとか曲にした観があります。曲全編を通して聴かれる激しくハウリングするギターの音が、この曲がすさまじい音量で録音されたことを如実に示しています。

'All Apologies'ではギターのアルペジオとストリングスがとても叙情的な美しさを醸し出し、素敵なのですが、このアルペジオが途中激しくディストーションするギターの音色になり、どんどん音が歪んで、最後は単に歪みとしかいいようの無い音になっていく様が、とても実験的で、よいと思います。

この作品のいくつかの曲で感じられる、異様なまでの荒っぽさは、前作の呪縛から逃れるためのKurt Cobainの必死の叫びだったのかもしれません。結局、彼はこの作品を最後に、自らの命を絶ってしまったのですが。

nakaQ評価:★★★★

Nirvana "In Utero"(♪全曲試聴可)
In Utero


曲目リスト

1. Serve the Servants
2. Scentless Apprentice
3. Heart Shaped Box
4. Rape Me
5. Frances Farmer Will Have Her Revenge on Seattle
6. Dumb
7. Very Ape
8. Milk It
9. Pennyroyal Tea
10. Radio Friendly Unit Shifter
11. Tourette's
12. All Apologies

Nirvana - In Utero試聴できます
posted by nakaQ at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月10日

Ce Ce Peniston "Finally" (1992)

Ce Ce Penistonのデビューアルバム"Finally"です。
このアルバムの特徴というか、彼女の持ち味かもしれませんが、「かわいい下品さ」といったものではないかと思います。CDカバーも、下の写真をご覧の通りとてもキュートなのですが、彼女の顔にもBlack特有の力強さが感じられます。音のほうもまさにそんな印象で、かわいいバックトラックに対しCe Ce Penistonの歌声のパワフルさが時にNastyに感じられる場面もあり、それが魅力になっています。

冒頭の'We Got A Love Thang'はアルバムを象徴する曲で、かわいいシンセサイザの音色に始まり、キュートな演奏ながら、Ce Ce Penistonのちょっとパワフルな歌唱が全開すると言うとってもチャーミングな曲です。

'Finally'はこのアルバムに先行して大ヒットしたナンバーで、そのためこのアルバムのタイトルもこれになっていますが、憂いを含んだマイナーなメロディがとても印象的な、よい曲です。

'Lifeline'も渋い雰囲気の曲ですが、ミドルテンポの演奏といい、このアルバムでも特に気に入っているナンバーです。

nakaQ評価:★★★★

Ce Ce Peniston "Finally"(全曲試聴可)
Finally


曲目リスト

1. We Got a Love Thang
2. Finally
3. Inside That I Cried
4. Lifeline
5. It Should Have Been You
6. Keep on Walkin'
7. Crazy Love
8. I See Love
9. You Win, I Win, We Lose
10. Virtue
posted by nakaQ at 10:40| Comment(0) | TrackBack(0) | Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月02日

Anais "The Cheap Show" (2005)

フランスのシンガーソングライターAnaisのライブ作品"The Cheap Show"です。nakaQがAnaisを知ったのは、MySpaceでFriendリクエストを送ってくれたからなのですが、こんなに素敵な人を知ることができてうれしく思っています。AnaisのMySpaceはこちらです。

この作品でのAnaisのスタイルはギターと声と、ジャケットにも写っているエコーマシンを含むマルチエフェクタだけで演奏するというものですが、これだけで信じられないほど充実した音楽を展開しています。タイトル通り、ある意味CheapなShowですが、音楽としての充実度は豪華に楽器を加えた音楽にひけをとらず、また楽しい作品に仕上がっています。Anaisの音楽的素養の確かさ、歌声の力、ギター演奏共にすばらしい作品です。

'Mon Coeur,Mon Amour'は目下彼女の代表的なシングルヒットですが、ころころ転がるようなAnaisの歌声が楽しい曲です。ライブのギター弾き語りスタイルの演奏もよいのですが、Garage Mixも収録されており、こちらはよりポップで親しみやすい出来です。とにかく、この曲は大好きです。

この作品でAnaisは楽器音を声で表現するという技を多用していますが、'Pendant Ce Temps Là en Écosse'はバグパイプの演奏を声で表現し、エコーマシンによりハーモニーも構築して一人でスコットランド民謡風の演奏をやってしまっています。すごいです。

声による表現の極限を見せるのが'Rap Collectif'で、ドラム音、ギターリフ、全てエコーマシンと声で作って見せます。この人のすごいのがこんな演奏ながら見事なグルーブを構築してしまっていることで、アルバム全体としてはギターの弾き語りということでフォークなイメージの作品ですが、こんなコンテンポラリーなジャンルにも熟達しているところを見せています。

nakaQが購入したのは下のリンクと同じ、CD2枚組みのもので、お得感の高いものですが、両方のCDにmpeg形式のビデオが収録されており、美しくお茶目なAnaisを楽しむこともできます。インディーズな雰囲気も漂う作品ですので、気になる方は早めに入手されることをお勧めします。

nakaQ評価:★★★★★

Anais "The Cheap Show"USA
The Cheap Show


Disc: 1

1. Même Si La Vie C'pas du Foie Gras
2. Mon Cœur Mon Amour
3. Elle Sort Qu'avec des Blacks
4. Christina
5. Intermède: Pendant Ce Temps Là en Écosse
6. Vie Est Dure
7. Rap Collectif
8. Je T'Aime à en Crever
9. Intermède: Pendant Ce Temps Là Sur MTV, "Rock Your Body"
10. B-B Baise Moi
11. Bad Blues Player
12. Plus Belle Chose au Monde
13. Mon Coeur Mon Amour [Garage Mix]
14. Vidéos Visuelles [*]

Disc: 2

1. Plus Belle Chose au Monde [Live][*]
2. Bad Blues Player [Live][*]
3. Vie Est Dure [Extraits des Black Session - France Inter][Live][*]
4. Rap Collectif [Nouvelle Version][Live][*]
5. Ils Ont Changé Ma Chanson [Extrait de "Boogie Night" Sur Oui FM][Live]
6. Rap Collectif [Nouvelle Version][Multimedia Track]

ana!)s - The Cheap Show試聴できます
posted by nakaQ at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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