2006年11月29日

Bob Dylan "Blonde On Blonde" (1966)

nakaQ、熱心なBob Dylanファンではないのですが、この作品を聴いてみました。とてもよい作品と思いました。

1曲目の'Rainy Day Women #12 & 35'は、いかにも1960年代の、中期The Beatlesでもよく登場するブンチャブンチャといったリズムの曲です。SEというか、メンバーの叫ぶ声やらがいろいろ入っていて、この意味でも'Yellow Submarine'などと似た雰囲気があるのですが、楽しくてよいと思います。

'Most Likely You Go Your Way(And I'll Go Mine)'は1曲目とちょっと似たタンタカタンタカなノリの曲で、Todd Rundgrenが"Faithful"で取り上げました。ドラムスのスネアというより小太鼓といった趣のロールがなんだかしょぼいのですが、音それぞれはしっかりとした主張をしていて、否応なしに納得させられてしまう迫力があります。さすがに、Bob Dylanのアーティストとしての勢いが曲に活力を吹き込んだような印象があります。

また、このアルバムは、泥臭いブルースもたくさん収録され、これはこれでとてもよいのですが、いわゆるフォーク系の美しいメロディを持った曲も多く収録されています。Bob Dylanの歌声は例によってぶっきらぼうなのですが、曲そのものや、フレーズの美しさなど本当に素晴らしい曲が多く、例えば'One Of Us Must Know(Sooner Or Later)'など、曲展開の美しさが特に際立つ名曲と思います。

Rolling Stone誌の"The RS 500 Greatest Albums Of All Time"では9位にランクされています。

nakaQ評価:★★★★

Bob Dylan "Blonde on Blonde"
Blonde on Blonde


曲目リスト

1. Rainy Day Women #12 & 35
2. Pledging My Time
3. Visions of Johanna
4. One of Us Must Know (Sooner or Later)
5. I Want You
6. Stuck Inside of Mobile With the Memphis Blues Again
7. Leopard-Skin Pill-Box Hat
8. Just Like a Woman
9. Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)
10. Temporary Like Achilles
11. Absolutely Sweet Marie
12. 4th Time Around
13. Obviously 5 Believers
14. Sad Eyed Lady of the Lowlands

Bob Dylan - Blonde On Blonde (Remastered)USA試聴できます
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2006年11月20日

Funkadelic "One Nation Under Groove" (1978)

Funkadelic後期の代表作です。

タイトル通りに、グルーブによる世界統一を目指す熱い内容ですが、一方で「俺達何を馬鹿やってんだ」といった醒めた感覚もあり、クールでもあります。クールネスという意味ではParliamentの"Mothership Connection"のほうに軍配が上がりますし、ロック的な渋さではFunkadelicの"Maggot Brain"がよいと思うのですが、このあたりの成果を踏まえた、ポップなP-Funkとしての一つの到達点という印象の強い作品です。

冒頭のタイトルチューン'One Nation Under A Groove'はファンキーなリズムがごきげんなダンスナンバーです。この曲は理屈抜きに楽しいです。Funkadelicというと、ギターを大きくフィーチャーしたロックバンドというイメージですが、この曲はラテンパーカッションも大活躍し、陽気なノリで、グルーブに身を任せて踊るのが正解と思います。

'Who Says A Funk Band Can't Play Rock?'はコーラスに激しいロックギターが唸り、タイトル通りに「ファンクバンドにもロックができることを見せてやるぜ!」といった意気込みを感じさせます。メロディなりサウンドは決してヘビメタではなく、ファンキーな曲調ですので、あまり身構えなくても大丈夫です。

'Promentalshitbackwashpsychosis Enema Squad (The Doo Doo Chasers)'はやたらと長いタイトルですが、enemaとか不穏な単語が含まれており、ゆっくりとしたノリのバックサウンドに乗ってGeorge ClintonとFunkadelicの面々がSprechcorを延々と繰り広げているのですが、なにをわけのわからないことを口走っているのやら。この曲もソロギターがよく、ジャムセッションっぽくもありますが、そこはかとなくただようとぼけた雰囲気といい、このアルバムの中核を占める曲です。'P.E. Squad/Doo Doo Chasers'のインストゥルメンタルバージョンが最後から2曲目に収録されているのも、この作品のトータル性を高めるのに役立っています。

最後は名曲'Maggot Brain'のライブ録音で、こちらの演奏はオリジナルよりファンキーな仕上がりですが、アルペジオギターをバックにソロギターが泣き叫ぶ、やはりグレイトな出来栄えです。

Rolling Stone誌の"The RS 500 Greatest Albums Of All Time"では177位にランクされています。

nakaQ評価:★★★★

Funkadelic "One Nation Under a Groove" (♪全曲試聴可)
One Nation Under a Groove


曲目リスト

1. One Nation Under a Groove
2. Groovallegiance
3. Who Says a Funk Band Can't Play Rock?!
4. Promentalshitbackwashpsychosis Enema Squad (The Doo Doo Chasers)
5. Into You
6. Cholly (Funk Gettin' Ready to Roll)
7. Lunchmeataphobia (Think, It Ain't Illegal Yet!)
8. P.E. Squad/Doo Doo Chasers ["Going All-The-Way-Off" Instrumental Version]
9. Maggot Brain

Funkadelic - One Nation Under a Groove試聴できます
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2006年11月19日

U2 "War" (1983)

U2の初期の代表作"War"です。

恥ずかしながらnakaQ、U2もこれまでまともに聴いたことがなくて今回初めて聴いたのですが、やはりすごいバンドだと思いました。これまで聴いていなかったのは、なんだかすごく生真面目なバンドというイメージがあってちょっと敬遠していたのですが、その「生真面目」というイメージはよい意味で当たっていて、とてもまじめに音楽に取り組んでいる人たちだということを改めて認識しました。が、それと同時に、このアルバムの後半以降に展開されている、ニューウェイブっぽいアプローチを含め、思う以上に柔軟性もあり、曲調もポップな、とてもすばらしい作品と思いました。

'Sunday Bloody Sunday'はバイオリンの音を含め、いかにもスコットランドなイメージの音楽ですが、乾いた音でばたばた言うドラムもいかにもスコットランドな印象です。内容はアイルランドの「血の日曜日事件」を扱った重い内容だそうですが、曲調はとてもポップで、音を聴いている限りはそんなことは余り感じません。

'New Year's Day'は大ヒット曲です。この曲の生真面目なイメージでU2を捉えていたのですが、今聴いてもやはり正統なアイルランドロックという印象の曲です。なんとも言えない寂寥感を醸しだすピアノも秀逸ですが、なんと言っても泣き叫ぶThe Edgeのギターが最高です。リードギターのメロディライン、音色の美しさもよいのですが、ミューティングを上手く使ったバッキングが絶妙です。Adam Claytonのベースラインも良く歌い、最高です。

ポップな印象の後半部の曲でも'Two Hearts Beat As One'はその最たるものと思いますが、ほとんどディスコノリで、nakaQのU2に対する先入観を軽くぶち壊してくれました。この曲でも、Adam Claytonのファンキーなベースが最高ですが、バンドとしてのアンサンブルも、ロックだけに止まることのない、この人たちの柔軟さを聴かせてくれています。

Rolling Stone誌の"The RS 500 Greatest Albums Of All Time"では221位にランクされています。

nakaQ評価:★★★★★

U2 "War"
War


曲目リスト

1. Sunday Bloody Sunday
2. Seconds
3. New Year's Day
4. Like a Song
5. Drowning Man
6. Refugee
7. Two Hearts Beat as One
8. Red Light
9. Surrender
10. 40

U2 - War試聴できます
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2006年11月15日

Kate Bush "The Sensual World" (1989)

Kate Bushがマイペースで自分の音楽をリリースするようになってからの作品です。

このアルバムでは、タイトルチューンになっている冒頭の'The Sensual World'でのCelt音楽のフィーチャーが特徴的ですが、以前からKate BushのCelt音楽的な楽曲が気に入っているnakaQは特によいと思いました。この曲でのKateの歌唱は、細かくビブラートをかけ、ある種Ecstacyの瞬間を感じさせるような表現になっていて、作品のメインテーマがこの曲に凝縮されている感じです。

'Love And Anger'もCelt的な、舞曲的な要素を持った曲です。どちらかというとシンプルな楽器構成のこの曲は、Kateのピアノも躍動的に活躍しています。ギターはDave Gilmoreで、若干フリーキーな要素も感じさせながら、この曲にぴったりのリードギターを弾いています。

また、この作品ではThe Trio Bulgarkaを'Deeper Understanding'と'Rocket's Tail'でフューチャーしているのが特筆されます。特に'Rocket's Tail'でのハードなロックサウンドをバックに朗々と歌われるブルガリアンボイスが圧巻です。nakaQ的には、ブルガリアンボイスというと、もっとコーラスだけに近いほうが、独特の強烈な不協和音が聴けて好きなのですが、ボーカリゼーションに関しては一貫して多重録音によるコーラスワークを展開してきたKateもこの強烈なコーラスには感動した、ということだと思います。

nakaQ評価:★★★★

Kate Bush "The Sensual World"(♪全曲試聴可)
The Sensual World


曲目リスト

1. Sensual World
2. Love and Anger
3. Fog
4. Reaching Out
5. Heads We're Dancing
6. Deeper Understanding
7. Between a Man and a Woman
8. Never Be Mine
9. Rocket's Tail
10. This Woman's Work
11. Walk Straight Down the Middle

Kate Bush - The Sensual World試聴できます
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2006年11月03日

Funkadelic "Maggot Brain" (1971)

Funkadelic初期の名盤"Maggot Brain"です。

George Clintonが率いたP-FunkとしてのParliamentとFunkadelicはメンバーはほぼ同じのファンクグループですが、Parliamentは歌もの主体のポップなバンド、Funkadelicはよりインストゥルメンタルに重きを置いたロックなバンドという使い分けがされていました。このアルバムはまさにその使い分けがぴたっとはまっており、黒いロック魂がまぶしい名盤に仕上がっています。特にパーカッションの使い方に、ロックというよりファンクを強く感じさせる要素もありますが、この黒さがロックの一方の正統という感じがします。もう一方の正統は、Led Zeppelinに代表されるCelt的なものとの融合によるハードロックでしょう。

タイトルチューンである、冒頭の'Maggot Brain'は左チャンネルに循環コードのアルペジオが延々と続き、右チャンネルにEddie Hazelのワウギターソロが唸るインストゥルメンタル曲です。途中Jimi Hendrixの"Electric Ladyland"のジャムを思わせる展開があり、にやっとさせられますが、Jimi Hendrixオマージュな要素を感じさせる素晴らしい演奏と思います。

'Super Stupid'もハードなロック魂が炸裂する、かっこいいナンバーです。この曲でのEddie Hazelのギターは'Maggot Brain'での泣きのギターより、アップテンポでハードな分激しさを増しており、すてきです。この曲もコンガがファンキーな味を醸し出していますが、Eddie Hazelのギターが有無を言わさぬ迫力でこの曲をロックたらしめています。

'Wars Of Armageddon'はカウベルやコンガがファンキーなバックにいろいろな音源をコラージュした曲で、"The Beatles (The White Album)"の頃のThe Beatlesや初期のFrank Zappaの影響を感じさせます。この曲もワウギターが大活躍します。

Rolling Stone誌の"The RS 500 Greatest Albums Of All Time"では486位にランクされています。

nakaQ評価:★★★★

Funkadelic "Maggot Brain"
Maggot Brain


曲目リスト

1. Maggot Brain
2. Can You Get to That
3. Hit It and Quit It
4. You and Your Folks, Me and My Folks
5. Super Stupid
6. Back in Our Minds
7. Wars of Armageddon

Funkadelic - Maggot Brain試聴できます
posted by nakaQ at 21:32| Comment(0) | TrackBack(0) | Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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