2006年10月31日

Aztec Camera "High Land, Hard Rain" (1985)

Aztec Cameraは1980年代の第2次British Invasionの頃に突然現れ、突然消えた・・・かどうかは定かではありませんが、この作品以外にこれと言った作品を少なくともnakaQは知りません。しかし、この作品は青春の輝きをパッケージし、いつまでも変わらぬ瑞々しさを湛えた名盤と思います。

冒頭'Oblivious'は邦題は「思い出のサニービート」になっていますが、原題は「忘れっぽい」です。なんだか正反対の意味に思えるのですが、曲を聴いたイメージは邦題のほうが近い。そんな瑞々しい曲に妙なタイトルをつける感覚が、やっぱり英国の人らしくひねりが効いていると、そんな気がします。サウンドはアコースティックギターを大きくフィーチャーしていますが、Lynn Drumと思しきドラムサウンドやキーボードの音色にはエレクトロニクスの成果も取り入れられていて、単にアコースティック指向というに止まらない先進性も感じられます。とにかく、名曲と思います。

'Walk Out To Winter'もLynn Drumをうまく使用したポップな曲です。クリアな音色のエレクトリックギターの甘い音色に思わず和まされてしまう、すてきな曲に仕上がっています。

'Pillar To Post'もとてもポップな曲調です。同時期に活躍したThe Style Councilと同様のソウルっぽいフレーバーもあり、Roddy Frameという人の音楽的な間口が意外に広かったことを改めて感じさせられます。

ポップの名盤として、おすすめします。

nakaQ評価:★★★★★

Aztec Camera "High Land, Hard Rain"(♪一部試聴可)
High Land, Hard Rain


曲目リスト

1. Oblivious
2. Boy Wonders
3. Walk Out to Winter
4. Bugle Sounds Again
5. We Could Send Letters
6. Pillar to Post
7. Release
8. Lost Outside the Tunnel
9. Back on Board
10. Down the Dip
11. Haywire
12. Orchid Girl
13. Queen's Tattoos
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2006年10月30日

Frank Zappa "You Are What You Is" (1981)

おそらくFrank Zappaが最もポップだった頃の作品群のひとつです。

冒頭の'Teenage Wind'はNew Waveな感じでZappaの作品としてはちょっと異色ですが、2曲目'Harder Than Your Husband'はいかにもZappa節全開といったイメージのカントリー調の楽しい曲です。「僕は君のだんなよりずっと、うまくやっていくのは難しいよ」という歌詞ですが、'Harder Than Your Husband,Much,Much,Much'ばかり繰り返すものですから、・・・何を意味しているかはわかりますよね。

'Goblin Girl'はポップな曲です。Zappa初期に活躍したブーブー言う笛も久々に登場し、Goblinがいろいろ言う声がたくさん入って楽しい曲に仕上がっています。このポップな曲に続いてZappaの変態ソロギターが唸る'Theme From The 3rd Movement Of Sinister Footwear'が入るのが、やはりこの時期のZappaらしいと思います。

タイトル曲の'You Are What You Is'はZappaお得意のゴリゴリしたDoo-Wap風味が効いたご機嫌な曲です。コーラスといい、あんまり男くさくてちょっとめまいを覚えるほどですが、まあこの人(達)の持ち味でしょう。

nakaQ評価:★★★★

You Are What You Is
You Are What You Is


曲目リスト

1. Teen-Age Wind
2. Harder Than Your Husband
3. Doreen
4. Goblin Girl
5. Theme from the 3rd Movement of Sinister Footwear
6. Society Pages
7. I'm a Beautiful Guy
8. Beauty Knows No Pain
9. Charlie's Enormous Mouth
10. Any Downers?
11. Conehead
12. You Are What You Is
13. Mudd Club
14. Meek Shall Inherit Nothing
15. Dumb All Over
16. Heavenly Bank Account
17. Suicide Chump
18. Jumbo Go Away
19. If Only She Woulda
20. Drafted Again
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2006年10月29日

Britney Spears "Live From Las Vegas" (2001)

Britney SpearsのライブDVD作品です。曲目的には3rdアルバムの"Britney"までの曲になります。とにかく突っ走っていた頃のBritneyですので、若さが溢れ、きわどいコスチュームも本当に美しい。彼女としてもベストな時期の映像作品と思います。

冒頭の'Ooops!...I Did It Again'こそ控えめですが、2曲目'(You Drive Me) Crazy'ですでにサービスモードに入り、3曲目'Overprotected'ではずいぶんとボディラインがくっきりと浮かびあがる衣装になります。

'I'm A Slave 4 U'はプロモもセクシーな仕上がりでしたが、このDVDのパフォーマンスもすばらしいです。ベリーダンスを基本にした熱いダンスが展開されます。ショーは一旦この曲で終わります。

'...Baby I More Time'はザーザー水が降る中からびしゃびしゃなBritneyが登場します。曲のアレンジもぐっとアップテンポにファンキーで、曲途中にも降水パフォーマンスが繰り広げられ、なんだかすごい。風邪を引きそうです。

Britneyはヘッドセットで歌っているのですが、いくら若いとはいえこれだけ踊って歌えるわけはないと思います。そんなことよりは、Britneyのすばらしいパフォーマンスに酔いしれるのが正しい鑑賞法でしょう。Britneyファンならマストアイテムで、そうでない人にも(よほどアンチBritneyな人は知りませんが)やはりマストと言えるでしょう。

なお、下のリンクは大きな画像を表示するためにリージョン1の輸入盤へのリンクになっていますので、購入を希望される方は画像下のライブ・フロム・ラス・ヴェガスのリンクからどうぞ。

nakaQ評価:★★★★★

Britney Spears "Live From Las Vegas"
Live From Las Vegas


ライブ・フロム・ラス・ヴェガス


曲目リスト
1. Oops! I Did It Again
2. (You Drive Me) Crazy
3. Overprotected
4. Born To Make You Happy
5. Lucky
6. Sometimes
7. Boys
8. Stronger
9. I'm Not A Girl, Not Yet A Woman
10. I Love Rock'n'Roll
11. What It's Like To Be Me
12. Lonely
13. Don't Let Me Be The Last To Know
14. Anticipating
15. I'm A Slave 4 U
16. Baby One More Time
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2006年10月25日

Bob Dylan "Desire" (1975)

Bob Dylanの熱心なファンでないnakaQにはこのアルバムが彼の作品の中でどのように評価されているのかはよく知らないのですが、nakaQ的にはかなり好きな作品になります。

このアルバムというと冒頭の8分を超える大作'Hurricane'がやはり圧巻です。この曲もボクサーを歌った曲ですが、どうしてボクサーの曲に名曲が多いのでしょうか。それはとにかく、このアルバム全体を通じたテイストでもある、バイオリンが随所で活躍し、アコースティックな感触がとても心地よいです。曲自体は結構単純で、それが何回も繰り返されるのですが、徐々に激しさを増す演奏が感情の高まりを誘います。

'One More Cup Of Coffee'はBob Dylanが見出したEmmy Lou Harrisのボーカルも渋く決まる、とてもすてきな曲です。メロディが中近東風なのもこの曲を一層魅力的にしています。そこはかとなく寂寥感を漂わせるドラム、泣きのバイオリンも最高。nakaQ的にはこのアルバムで最も好きな曲です。

'Oh,Sister'は前曲ほど渋くはないのですが、Emmy Lou Harrisとのデュエットがレイドバックした中にしみじみとした情感を感じさせ、この曲も大好きです。Dylanのハーモニカも上手いのかどうかよくわかりませんが、いい味を出していてよいと思います。

Rolling Stone誌の"The RS 500 Greatest Albums Of All Time"では174位にランクされています。

nakaQ評価:★★★★

Bob Dylan "Desire"
Desire


曲目リスト

1. Hurricane
2. Isis
3. Mozambique
4. One More Cup of Coffee (Valley Below)
5. Oh, Sister
6. Joey
7. Romance in Durango
8. Black Diamond Bay
9. Sara

Bob Dylan - Desire (Remastered)USA試聴できます
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2006年10月22日

The Beatles "A Hard Day's Night" (1964)

The Beatles主演映画のサウンドトラックとして制作された作品ですが、それに止まらず、初めてLennon & McCartneyのオリジナルで全曲構成されたアルバムでもあります。当時殺人的なスケジュールをこなしていた彼らが、その多忙さに埋もれてしまうことなく、音楽的な進歩を果たしたというのが、ついつい日常の仕事の忙しさにかまけてしまうnakaQからすると本当に驚異的に思えます。というか、彼らがいかに超人的な創造力を持っていたかの証だと思います。また、全体的にJohn Lennon色が強い作品ですので、彼のファンにはたまらない作品ではないでしょうか。

タイトルチューンの'A Hard Day's Night'は冒頭の「ジャーン!」のイントロからして衝撃的ですが、若干憂いを含んだようなメロディラインがとても印象的です。また、中盤で展開されるギターソロのフレーズも、非常にすばやくて、結構テクニックを要求されます。彼らのこの時期の創造力が如実に現れた曲という感じがします。

'And I Love Her'はPaulの幅広い曲作りの才能が現れた曲です。この曲で聴かれるラテン的な曲調は明らかにこれ以前の彼らのロックンロールナンバーとは異質のもので、アコースティックギターのソロはGeorgeでしょうか、非常に丁寧でシュアな演奏がテクニック的にもしっかりしたものを持っていたことを示しています。

'Can't Buy Me Love'はこのアルバム中最も明るく楽しい曲です。曲調はいわゆるロックンロールナンバーですが、印象的なフレーズといい初期の絶頂期にあった彼らの勢いが感じられる名曲です。

nakaQ評価:★★★★

The Beatles "A Hard Day's Night(1964 Film)"
A Hard Day's Night (1964 Film)


曲目リスト

1. Hard Day's Night
2. I Should Have Known Better
3. If I Fell
4. I'm Happy Just to Dance With You
5. And I Love Her
6. Tell Me Why
7. Can't Buy Me Love
8. Any Time at All
9. I'll Cry Instead
10. Things We Said Today
11. When I Get Home
12. You Can't Do That
13. I'll Be Back
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2006年10月21日

Jennifer Lopez "This Is Me...Then" (2002)

Jennifer Lopezの3rdアルバム"This Is Me...Then"です。

このアルバムというと、プロモビデオも含め大ヒットした'Jenny From The Block'でしょう。いかにもHip Hop Rap調のこの曲は、アルバム全体を通して聴いた印象がこれまでと同様に「メロディを大事にした音楽」というのに対し、かなり異色に響きます。プロモもJenniferの私生活をパパラッチと共に暴くような作りで、挑発的でセクシーでしたが、曲も新しい局面へのトライと見るべきでしょう。

L.L.Cool Jとのデュエットになる'All I Have'も、セクシーな衣装のJenniferといかにも男らしいL.L.Cool Jがいい感じのプロモビデオでしたが、曲もL.L.のボーカルが力強くてよいです。L.L.は当然ラップですが、この曲ではjenniferはメロディを歌っていて、'Jenny From The Block'への過渡期的な印象があります。

'I'm Glad'も苦労しながらスターダムを目指すダンサーという設定のプロモビデオが印象的な曲ですが、このプロモもすごくセクシーでした。曲自体は全2作の路線というか、保守的なまでのメロディ重視の曲です。nakaQはどちらかというと、この手の曲のほうがJennifer Lopezのラテン系のキャラクタに合っているように思うのですが、いかがでしょうか。

CDカバーは通常のものと、限定盤の2種がAmazonに登録されていますので、貼っておきます。

nakaQ評価:★★★

Jennifer Lopez "This Is Me...Then"(♪ほぼ全曲試聴可)
This Is Me Then


曲目リスト

1. Still
2. Loving You
3. I'm Glad
4. The One
5. Dear Ben
6. All I Have
7. Jenny From The Block
8. Again
9. You Belong To Me
10. I've Been Thinkin'
11. Baby I Love U
12. The One (Version 2) (Bonus Track)

Jennifer Lopez - This Is Me... ThenUK試聴できます

Jennifer Lopez "This Is Me...Then"
This Is Me...Then
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2006年10月16日

Simon And Garfunkel "Bridge Over Troubled Water" (1970)

Simon And Garfunkelの代表作"Bridge Over Troubled Water"(邦題「明日に架ける橋」)です。

どちらかというとフォーク・デュオとして、The Beatlesなどのロックバンドに比べると過小評価されているようにnakaQには思えるのですが、Paul Simonという人はサウンドメイキング面で大変先進的な感覚を持ったアーティストでした。そんな彼の音楽性がベストな形で結実したのがこのアルバムと思います。

冒頭のタイトルチューン'Bridge Over Troubled Water'はArt Garfunkelの美声で大ヒットしましたが、注目すべきはアンプにより増幅し、エコーをかけて雷のような音を出したドラムスと思います。1980年代にLynnドラムで実現した音世界を先取りするような発想で、これはすごいと思います。曲調はゴスペル調で、The Beatlesの'Let It Be'といい、この時期に祈るような感動的な名曲がたくさん現れたのは喧騒の1960年代からより成熟した1970年代への橋渡し的な意味合いが感じられます。

'The Boxer'もエコーをかけた雷ドラムスが大活躍する曲ですが、ボクサーを叙情的に歌い、詩もとても感動的です。曲中盤の笛による低音の効果音もとても面白いですし、終盤どんどんいろいろな声が加わるコーラスもすごい。とにかく、ボクサーというテーマのみで感動的なのでなく、周到なサウンドプロダクションが光る名曲と思います。

'El Condor Pasa'(邦題「コンドルは飛んでいく」)は、当時珍しかった南米のフォルクローレ曲調の曲です。The Beatlesは中期にGeorge Harrisonがインド音楽をしきりにフィーチャーしましたが、フォルクローレがロック/ポップの世界で使われたのはあまり例がなかったのではないかと思います。哀愁を誘うケーナの音色をはじめ、ワールドミュージックへの扉を開いたという意味でとても存在意義の高い曲です。

nakaQが中学・高校生だった1970年代に、The Beatles、The Carpentersと並んで人気が高かったのがSimon And Garfunkelでしたが、確かにThe BeatlesからThe Carpentersへの橋渡しをしたのは彼らだったのかもしれない。という気もします。

Rolling Stone誌の"The RS 500 Greatest Albums Of All Time"では51位にランクされています。

nakaQ評価:★★★★★

Simon And Garfunkel "Bridge Over Troubled Water"
Bridge Over Troubled Water


曲目リスト

1. Bridge over troubled water
2. El condor pasa
3. Cecilia
4. Keep the customer satisfied
5. So long Frank Lloyd Wright
6. Boxer
7. Baby driver
8. Only living boy in New York
9. Why don't you write me
10. Bye bye love
11. Song for the asking
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2006年10月14日

Weather Report "Mr.Gone" (1978)

Weather Reportが"Heavy Weather"に続いて発表したアルバムです。

ポップな音楽性は前作と同様の傾向ではあるものの、この作品ではJosef Zevinulのワンマンシンサイザオーケストラの方向を推し進め、せっかくのWayne ShorterのSaxophoneやJaco PastoriusのBassが隅に追いやられているように感じる曲があります。作品全体としても、前作ほどのポップさは感じられません。

'The Pursuit Of The Woman With The Feathered Hat'は、Josef Zavinulがこの作品で表現しようとしたシンセサイザオーケストラによる曲の躍動感がもっともよく伝わる曲と思います。原点回帰といった趣のアフリカなメロディやビートが特徴的で、ボーカルもアフリカな印象でとてもよいです。

'River People'の前半部はもっとシンセサイザオーケストラな感じで、単調なビートが続くのですが、この単調さがなぜかFunkな味を醸していて、よいです。中盤以降はもっと普通のWeather Reportらしいバンド演奏になりますが、それでもシンセサイザがやはり大きく活躍しています。

タイトル曲の'Mr.Gone'はビョーキっぽいイントロから始まる、やはりこのアルバムを象徴するような曲です。Bass Runningもシンセサイザに聴こえますが、このゴージャズなジャズバンドグルーブがほとんどシンセサイザばかりで演奏されていることはやはり驚異的です。

nakaQ評価:★★★★

Weather Report "Mr. Gone"(♪全曲試聴可)
Mr. Gone


曲目リスト

1. Pursuit of the Woman With the Feathered Hat
2. River People
3. Young and Fine
4. Elders
5. Mr. Gone
6. Punk Jazz
7. Pinocchio
8. And Then

Weather Report - Mr. GoneUK試聴できます
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2006年10月13日

Roxy Music "Avalon" (1982)

Roxy Musicの最高傑作と言われる"Avalon"です。

確かに滑らかな音像処理は心地よいです。が、あまりにとんがったところがなくて、この作品をロックと呼んでよいのかも疑問に思えてしまいます。Brian Ferryの陶酔したようなボーカルも、この手のダンディズムが好きな人にはよいのかもしれませんが、nakaQには意図的過ぎてややToo Muchな感じです。

'More Than This'はそんな滑らかな感触ながらも、ゆったりとしたノリが魅力的な曲です。確かに、寄せては返す波のイメージの曲です。'India'とか、もろに波ですが、音楽に身を委ねるような聴き方が心地よいです。

タイトルナンバーの'Avalon'は、これまた滑らかながらレゲエのビートです。女性ボーカルが元気良くて、nakaQ的には大変よいです。'To Turn You On'もゆったりとしたビートを持ついい感じの曲です。

が、あまりに滑らか過ぎて、例えば'While My Heart Is Still Beating'などはムード歌謡のような曲調に陥ってしまっていて、なんだかうんざりしてしまいます。この手の音を大人の音というなら、nakaQは全然大人でなくていいな、なんて思います。好きなアルバムですが、何曲か、ムード的過ぎる曲があるのが難点です。

nakaQ評価:★★★★

Roxy Music "Avalon"(♪一部試聴可)
Avalon


曲目リスト

1. More Than This
2. Space Between
3. Avalon
4. India
5. While My Heart Is Still Beating
6. Main Thing
7. Take a Chance With Me
8. To Turn You On
9. True to Life
10. Tara

Roxy Music - Avalon試聴できます
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2006年10月10日

Siouxsie And The Banshees "Tinderbox" (1986)

ギタリストがJohn Valentine Carruthersに交代して制作されたSiouxsie And The Bansheesの"Tinderbox"です。

このアルバムでは、"A Kiss In The Dreamhouse"で聴かれたエキセントリックさは影を潜め、ある種の暗さは残しつつもとてもポップな音楽を展開しています。その分、音楽としての深みが減り、若干薄い印象ではあります。

冒頭'Candyman'はちょっとポップすぎるか?と思うほどのビート感とキャッチーなメロディを持った曲です。性急なベースを始めとする疾走感が心地よい曲です。Siouxsie Siouxのコーラスがなんだか下世話なほどポップです。

また、美しさという面では'The Sweetest Chill'はギターの悲痛な叫びやSiouxsie Siouxのボーカル&コーラスの繊細さで、この作品でも特に美しい曲と思います。パーカッシブな効果を上げるピアノやベースのハーモニックスが曲をドラマティックに演出しています。

作品中盤と、ラストにExtended Versionが収められている'Cities In The Dust'はCDカバーの竜巻の写真を思わせる題材の曲ですが、この曲もとてもポップです。叫びを上げるギターの音色とベルを始めとする各種パーカッションがまぶしい効果を上げ、カラフルな印象です。

CDでのボーナストラックが本当におまけでしかないOuttakeばかりなのが難点ですが、少なくともトラック8までの本体部分は身構えずに楽しめる、良い作品と思います。

nakaQ評価:★★★★

Siouxsie And The Banshees "Tinderbox"(♪ほぼ全曲試聴可)
Tinderbox


曲目リスト

1. Candyman
2. Sweetest Chill
3. This Unrest
4. Cities in Dust
5. Cannons
6. Partys Fall
7. 92 Degrees
8. Lands End
9. Quarterdrawing of the Dog [*]
10. Execution [*]
11. Lullaby [*]
12. Umbrella [*]
13. Cities in Dust [Extended Version][*][Version]

Siouxsie and The Banshees - Tinderbox試聴できます
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2006年10月09日

Howard Jones "Human's Lib" (1984)

Howard Jonesの1stアルバムです。

やはりこのアルバム、というかこの人は'New Song'だと思うのですが、キャッチーな親しみやすいメロディーにグローバルな感覚を感じさせるバックトラックが心地よいです。なんといっても、リズムトラックの弾け具合とカノンするシンセサイザソロがとってもポップで、永遠の名曲と言ってよいと思います。ワールドミュージックへの視点も感じさせる曲です。

また、冒頭'Conditioning'も効果音を含め楽しい曲です。「条件付け」という、当時顕在化しつつあったハイテック社会に警鐘を鳴らす曲ですが、あまりにYMOなベースとボーカル処理がほほえましく感じます。

'Hide And Seek'もオリエンタルなメロディが登場するワールドミュージック風味な曲ですが、感動的な曲展開でよい曲と思います。このアルバムではどちらかというとオフ気味なHowardのボーカルも、この曲では朗々と歌い上げ、とてもよい味を出していると思います。

nakaQ評価:★★★★

Howard Jones "Human's Lib"
Human's Lib


曲目リスト

1. Conditioning
2. What Is Love?
3. Pearl in the Shell
4. Hide and Seek
5. Hunt the Self
6. New Song
7. Don't Always Look at the Rain
8. Equality
9. Natural
10. Human's Lib
11. China Dance

Howard Jones - Human's LibUSA試聴できます
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2006年10月08日

The Corrs "Forgiven, Not Forgotten" (1995)

The Corrsのデビューアルバムです。

彼らのアルバムでも、全体を通じてアイルランド出身のバンドとしてのアイデンティティを最も強く感じさせるのは本作でしょう。AndreaのかわいいボーカルにSharonとCarolineの美しいハーモニーが重なるスタイルが確立しており、アコースティック楽器を多用したルーツっぽい演奏にJim Corrのエレクトリックギターがハードな色合いを添え、Sharonのバイオリンも冴え渡っています。

'Forgiven, Not Forgotten'は物憂げなメロディラインといい曲名と言い、なんだかちょっとうっとしいのですが、このちょっとした翳りがこの作品を通じて流れるトーンです。Andreaがなにかで「アイルランドはいつも霧がかかっていて、何もかもがぼやっとしている」というようなことを言っていたのですが、アイルランドというのはそんな抑圧も感じさせる国のようで、彼女達のルーツを大切に愛しむ姿勢が、この作品をとても魅力的にしていると思います。

'Runaway'は美しいメロディと演奏で、The Corrsの代表曲といってよいと思いますが、アコースティックなストリングスもとても美しいです。Sharonのバイオリンが前面にフィーチャーされていますが、控えめながらJim Corrのエレクトリックギターもドラマチックな効果を上げています。

'The Right Time'は彼らには珍しくレゲエのリズムを使用した曲で、Andreaのボーカルも明るくかわいくてよいです。Jim Corrのフランジャーを効かせたバッキングギターがアクセントとなっています。Charolineの軽やかなドラミングワークもとてもよいです。

'Toss The Feathers'などのインストゥルメンタル曲が多く収録されているのもこのアルバムの特徴です。彼らが単なるポップグループを狙ったのであればインストゥルメンタル曲というのはできれば避けたと思うのですが、The Corrsというバンドが始めからロックバンドたることを目指したことを表しています。

nakaQ評価:★★★★★

The Corrs "Forgiven, Not Forgotten"
Forgiven, Not Forgotten


曲目リスト

1. Erin Shore [Traditional Intro] [Instrumental]
2. Forgiven Not Forgotten
3. Heaven Knows
4. Along With the Girls [Instrumental]
5. Someday
6. Runaway
7. Right Time
8. Minstrel Boy [Instrumental]
9. Toss the Feathers [Instrumental]
10. Love to Love You
11. Secret Life
12. Carroroe Jig [Instrumental]
13. Closer
14. Leave Me Alone
15. Erin Shore [Instrumental]

The Corrs - Forgiven, Not ForgottenUSA試聴できます
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2006年10月05日

John Coltrane Quartet "Ballads" (1962)

John Coltraneの優しく、ムーディーな演奏を堪能できる名盤"Ballads"です。

当時、Coltraneのマウスピースが傷んでおり、彼のトレードマークであるSheets Of Soundの激しいブローができなかったので、ゆっくりと優しく吹けるバラード曲集を録音したと言われていますが、そんなアクシデントめいたことでこんなに美しい作品ができてしまったのですから、何が幸いするかわからないと思います。一見、アンラッキーに見える状況でも、とりあえず何かやってみれば思わぬ成果が得られるかもしれないという好例でしょう。まあ、Coltraneの場合は日頃の鍛錬がモノを言ったということかもしれませんが。

今回下に貼ったカバーは、Deluxe Editionということで、未発表ボーナストラックを多数収録した2枚組みで、音質も大変向上しているということです。nakaQはレギュラー盤しか聞いたことがありませんが、機会があったらぜひ聴いてみたく思います。

曲の紹介ですが、冒頭'Say It(Over And Over Again)'はいかにもバラードという感じの、甘い旋律が印象的な曲です。魔人の如くにすさまじいブローを行うColtraneの、限りなく優しい面が垣間見れる、すてきな曲と思います。

'What's New'はMcCoy Tynerのピアノソロで始まりますが、このピアノがリリカルでとてもよいです。Quartetの演奏になってからも、Jimmy GarrisonのBass、Elvin JonesのDrumsとも自己主張を控えながらしっかりとColtraneのTenorソロを支えており、この時期のQuartetの充実ぶりを感じることができます。

'It's Easy To Remember'も親しみやすい旋律がとても美しい曲です。そっとやさしく旋律を奏でるColtraneの演奏が和みものです。

なお、iTunesのリンクはこのDeluxe Editionで、全22曲のアルバムが格安になっていますのでお得と思います。

nakaQ評価:★★★★

John Coltrane Quartet "Ballads"(♪全曲試聴可)
Ballads


曲目リスト

Disc 1

1. Say It (Over and Over Again)
2. You Don't Know What Love Is
3. Too Young to Go Steady
4. All or Nothing at All
5. I Wish I Knew
6. What's New
7. It's Easy to Remember
8. Nancy (With the Laughing Face)

Disc 2

1. They Say It's Wonderful
2. All or Nothing At All
3. Greensleeves
4. Greensleeves
5. Greensleeves
6. Greensleeves - 45 rpm take
7. Greensleeves
8. It's Easy to Remember (1)
9. It's Easy to Remember (2)
10. It's Easy to Remember (3)
11. It's Easy to Remember (4)
12. It's Easy to Remember (5)
13. It's Easy to Remember (6)
14. It's Easy to Remember (7)

John Coltrane Quartet - Ballads (Deluxe Edition)試聴できます
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2006年10月04日

Jennifer Lopez "J.Lo" (2001)

Jennifer Lopezの2ndアルバムです。"On The 6"で衝撃的なデビューを飾っての2ndですが、彼女は絶好調だったのでしょう、ビート感も非常に豊かながら、実に音楽的な作品に仕上がっています。

'I'm Real'ではnakaQも大好きなYMOの'Firecracker'が使用されています。が、この作品用にちゃんと新しく演奏されており、露骨な引用というよりとても丁寧に使われているのが製作陣の余裕を感じさせます。

'Ain't It Funny'はスペインなトランペットをフューチャーした、ラテンノリが心地よい曲です。彼女のルーツであるラテン風味はやはりよく合っていると思います。彼女のボーカルも一際魅力的に感じます。

'That's Not Me'は曲の印象としては静かな曲なのですが、Jenniferの大人数コーラスがすごくひたむきで、また圧倒的な迫力を醸し出し、とてもよい感じです。nakaQ的にはこのアルバムで一番好きな曲です。

nakaQ評価:★★★★

Jennifer Lopez "J.Lo"(♪全曲試聴可)
J.Lo


曲目リスト

1. Love Don't Cost a Thing
2. I'm Real
3. Play
4. Walking on Sunshine
5. Ain't It Funny
6. Cario
7. Come Over
8. We Gotta Talk
9. That's Not Me
10. Dance With Me
11. Secretly
12. I'm Gonna Be Alright
13. That's the Way
14. Dame (Touch Me)
15. Si Ya Se Acab
16. I'm Real [Murder Remix]

Jennifer Lopez - J. LoUSA試聴できます
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