2006年09月30日

Toto "IV" (1982)

Totoの代表作"IV"です。1982年に発表され、グラミー賞6部門に輝いた作品です。

冒頭'Rossana'はヒットしましたが、曲としてもよい出来です。シャッフルのリズムも軽いノリを演出してよいのですが、nakaQ的にはなんといっても曲終盤のSteve Lukatherのギターソロがよいです。nakaQ、このアルバム以外にLukatherのギターをあまり聴いたことがないことにもよるのかも知れませんが、このソロのえぐりにえぐるようなフレージングは本当にすごいと思います。速いとかより、独特のベンディングが耳を惹きます。

'Africa'も同じく大ヒット曲ですが、アフリカの大自然を髣髴とさせるような雄大なメロディなりリズムがとてもよいです。パーカッションといい、シンセサイザといい、ギターといい、スタジオミュージシャンの集合体としてのこの人たちらしい職人芸の光る好演と思います。

この2曲以外は、わりあい陳腐なアメリカンロックナンバーが並んでいて、あまり聴きこむ気になれません。からっと明るく仕上がっているのはいいのですが。nakaQ的には、やはりいくらか屈折したところのある音楽のほうが好みのようです。

nakaQ評価:★★★

Toto "IV"
Toto IV


曲目リスト

1. Rossana
2. Make believe
3. I won't hold you back
4. Good for you
5. It's a feeling
6. Afraid of love
7. Lovers in the night
8. We made it
9. Waiting for your love
10. Africa

Toto - Toto IVUSA試聴できます
posted by nakaQ at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月28日

Tool "Lateralus" (2001)

Toolというバンドは、レコード店では非常に気味の悪い"Parabola"のDVDカバーがとっても目を引きます。"Schism"のプロモビデオも、何かよくわからない血管人間といった趣の人がうろうろしている、なんだか気味の悪い作品です。

かなり秘密主義の強い人達らしく、「死」なり「オカルト」の印象が強いのですが、このアルバムはそんな暗さに繊細すぎるほどの美しさを備えた、大傑作といってよい作品と思います。

演奏そのものはグランジ系のサウンドに、プログレッシブロックといってよいテクニカルなプレイが繰り広げられます。変拍子の多用が特徴的なのですが、すばやいFill Inでしっかり変拍子をキープするドラムスのDanny Careyはとても上手い人だと思います。また、当然ながら、ボーカルでありフォアマンのMaynard James Keenanの魅力もすごいです。

'Grudge'はイントロは変拍子ではないのですが、Maynardの歌うメロディーラインはとんでもなく変拍子で、バンドも難なく変拍子で演奏してしまうあたり、非常にテクニック的に高い人たちであることがわかります。変拍子と普通の拍子がシームレスに繋がっており、大変な難度の曲です。ダークで重いこの曲が、どこか東洋的なテイストも感じさせ、ブックレットにあるようなチベット密教系のチャクラやタントラに繋がるものを感じます。

アルバム終盤の'Disposition'〜'Reflection'の流れは、もっと直接的にインドな感じになります。

'Schism'はAdam Jonesの弾く変拍子リフがとても端正ですが、ちょっと聴いただけではストレートに聴こえるギターが実は何重にも重ねられており、シンセサイザと合わせ、シンフォニックな印象も感じさせる演奏に仕上がっています。動の部分、静の部分ともに素晴らしい出来で、大変な名曲と思います。

'Parabola'は先に書いたとおり、DVDのカバーが非常に気味が悪いのですが、曲はとても繊細な、むしろ静けさを感じさせる曲に仕上がっています。拍子も、特に変拍子でなく、この意味でもとっつきはよいです。

下にはアルバムカバーの写真3種と、その下にDVD作品の"Schism"のカバー写真、"Parabola"へのリンクを置きます。"Parabola"はあまり気味が悪いので写真は貼りません。見たい方はリンクからどうぞ。

nakaQ評価:★★★★★

Tool "Lateralus"(♪全曲試聴可)
Lateralus


Tool "Lateralus"
Lateralus


Tool "Lateralus"
Lateralus



曲目リスト

1. Grudge
2. Eon Blue Apocalypse
3. Patient
4. Mantra
5. Schism
6. Parabol
7. Parabola
8. Ticks & Leeches
9. Lateralus
10. Disposition
11. Reflection
12. Triad
13. Faaip de Oiad

Tool: Schism
Tool: Schism


Parabola
posted by nakaQ at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月27日

"Led Zeppelin" (1969)

Led Zeppelinのデビューアルバムです。1969年に発表されていますが、1970年代のハードロック時代の到来を告げる作品といってよいと思います。

楽曲的にはいわゆるハードロックスタイルの曲、ブルースロックの曲、アコースティックギターをフィーチャーしたフォークロック的な曲と分類できるでしょう。冒頭の'Good Times, Bad Times'はハードロックスタイルの典型的な曲で、メジャーでからっとしたコード進行の曲に、ソロパートだけ強引にブルーススケールのギターが入る、ある種1970年代特有のロック曲といった趣ですが、フェイズシフターを使用したこのソロが今聴いても新鮮な印象です。'Communication Breakdown'も同様のハードロックスタイルの曲で、あまりにTelecasterなキンキン音のソロがアクセントになっています。

'You Shook Me'はJeff Beck Groupも"Truth"で取り上げたブルースロック調の曲です。こちらの演奏はRobert PlantのBlues Harpがいい味を出しています。

特筆すべきは'Baby I'm Gonna Leave You'などで聴かれるフォークロック調の曲で、Jimmy PageがAcoustic Guitarも実にうまいことがよくわかります。彼のAcoustic Guitarの腕前は名曲'Stairway To Heaven'("Led Zeppelin IV"収録)で遺憾なく発揮されるのですが、フォークロックバンドとしての一面がデビューアルバムで如実に現れています。

Rolling Stone誌の"The RS 500 Greatest Albums Of All Time"では29位にランクされています。

nakaQ評価:★★★★

"Led Zeppelin"(♪一部試聴可)
Led Zeppelin


曲目リスト

1. Good times bad times
2. Babe I'm gonna leave you
3. You shook me
4. Dazed and confused
5. Your time is gonna come
6. Black mountain side
7. Communication breakdown
8. I can't quit you baby
9. How many more times
posted by nakaQ at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月25日

Miles Davis "Kind Of Blue" (1959)

2006年9月23日付けの朝日新聞の天声人語にMiles DavisとJohn Coltraneのことが書かれていました。John Coltraneの誕生日にちなんでの記事ですが、このJazzの2人の巨人がセッションに参加している作品の中での最も有名なのがこのアルバムと思います。

同記事に、寺山修司さんのユリイカの記事から「ジャズは・・・故郷喪失の音楽だって気がした」と引用されていますが、故郷喪失というか人工的な味わいはモダンジャズの持つクールな感覚によるところが大きいと思います。このアルバムでは、ソロの自由度を広げるためにモード旋法が導入されましたが、これも普通和声を中心に楽曲が組み立てられることが多いことを考えると、人工的な味わいの手法と言えるでしょう。

冒頭の'So What'はMilesの口癖から曲名が付けられたといいますが、イントロのPaul Chambersのベースソロからして「それで?」どころでない、クール極まりないブルースが展開されます。MilesのトランペットもColtraneのTenor Saxも素晴らしいトーンで一気に聴かせます。

'Freddie Freeloader'も'So What'に似た曲想ですが、冒頭ホーンの合奏で始まり、このトーンがとても暖かいためクールな感触は若干少なめな印象で、より親しみやすい曲です。この曲ではピアノのWynton Kellyのソロが最初に入りますが、とてもよい演奏と思います。

'All Blues'もColtraneのTenor Saxがやはり素晴らしい。すばやいパッセージを繰り出しながらもトーンは芳醇で、Tenor Saxはかくあるべしと言う見本のような演奏です。

Rolling Stone誌の"The RS 500 Greatest Albums Of All Time"では12位にランクされています。Jazzアルバムでは最高位です。

nakaQ評価:★★★★

Miles Davis "Kind of Blue"
Kind of Blue


曲目リスト

1. So What
2. Freddie Freeloader
3. Blue In Green
4. All Blues
5. Flamenco Sketches
6. Flamenco Sketches (Alternate Take)

Miles Davis - Kind of BlueUSA試聴できます
posted by nakaQ at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz&Fusion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月17日

Norah Jones "Come Away With Me" (2002)

ハイテックでエレクトロニックなダンスビートが大好きなnakaQですが、その対極にあるような、アコースティックで優しい歌声が魅力のNorah Jonesのデビューアルバムです。

シタール奏者Ravi Shankarの娘ですが、その影響のほどは現在のメインストリームジャズ然とした音楽性からはよくわかりません。同じく音楽の道に進んだと言うことが最大の影響でしょうか。

とにかく、大ヒットしたアルバムで、第45回グラミー賞で以下の賞に輝いています(Wikipediaより)。

アルバム『Come Away With Me』に対し、
最優秀アルバム賞(Album of the Year)
最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞(Best Pop Vocal Album)
最優秀録音賞、ノン・クラシカル(Best Engineered Recording, Non-Classical)

ノラ・ジョーンズ本人に対し、
最優秀新人賞(Best New Artist)

曲目『Don't Know Why』に対し、
最優秀レコード賞(Record of the Year)
最優秀楽曲賞(Song of the Year (songwriter)、作者:ジェシー・ハリス)
最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞(Best Female Pop Vocal Performance)

プロデューサーのアリフ・マーディンに対し、
最優秀プロデューサー賞(Producer of the Year)

上記の通りプロデューサーはArif Mardinですが、Scritti Polittiの歴史的名盤"Cupid & Psyche '85"も彼のプロデュースです。"Cupid & Psyche '85"はこのアルバムのようにグラミー賞を総なめにすることはありませんでしたが、この作品も製作段階ではこんなにヒットするとは考えられていなかったようで、良い仕事をする姿勢が節目節目で名盤を生み出しているようです。

冒頭'Don't Know Why'はこのアルバムを象徴するかのような優しさに溢れた曲で、ピアノが特によいです。全体のフレーバーはジャズなのですが、フォークっぽい爽やかさがいい感じです。

'Seven Years'はギターワークが素晴らしい曲です。スライドによるソロも最高。左右に振れるコンガもアクセントになっています。

'Feelin' The Same Way'もギターとスライドギターソロが心地よい曲です。スネアとウッドベースがジャズっぽい雰囲気を醸していますが、実はかなりフォーク寄りのアレンジです。

必ずしもジャズでなく、もっと幅広い音楽性を持った、とても心地よい作品です。カバーは、上のものが通常盤で、下のものは"Live In New Orleans"のDVD付のDeluxe Editionです。

nakaQ評価:★★★★

Norah Jones "Come Away With Me"
Come Away With Me


曲目リスト

1. Don't Know Why
2. Seven Years
3. Cold Cold Heart
4. Feelin' the Same Way
5. Come Away With Me
6. Shoot the Moon
7. Turn Me On
8. Lonestar
9. I've Got to See You Again
10. Painter Song
11. One Flight Down
12. Nightingale
13. The Long Day Is Over
14. The Nearness of You

Norah Jones - Come Away With Me試聴できます

Norah Jones "Come Away with Me"
Come Away with Me
posted by nakaQ at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz&Fusion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月16日

"Parliament Live P.Funk Earth Tour" (1977)

George Clintonが率いたParliamentというか、P.Funkのライブアルバムです。このアルバムもライブアルバムの名盤とされていますが、聴衆の反応がすごい!演奏も、当時絶頂期だったP.Funkの面々によるものですので、当然すばらしいです。どの曲にも濃いFunk汁が溢れ、ギトギトです。

聴衆の反応という意味では、2曲目の'Dr.Funkenstein's Supergroovalisticprosifunkstication Medley'での、George ClintonのAaah!という呼びかけに呼応して聴衆が全員一丸となってAaah!と叫ぶところなど、鳥肌ものです。演奏者と聴衆が完全に一体化してすばらしいライブを作り上げた瞬間に居合わせることができるという意味で、やはり大変な名盤だと思います。

'Mothership Connection'〜'Swing Down,Sweet Chariot'は、"Mothership Connection"でも呼びかけるようなGeorge Clintonのボーカルが印象的な曲でしたが、このアルバムでは呼びかけにより聴衆を煽り、すごい盛り上がりを形成します。この時期の彼のカリスマ性を如実に感じることができるトラックです。

'Tear The Roof Off The Sucker Medley'は"Mothership Connection"でもnakaQが最も好きな曲ですが、このアルバムでもすばらしい演奏が繰り広げられています。Bootsy Collinsのベースが歌うこと!やっぱりこの人はすごい。ホーンのアンサンブル、コーラスも熱くて、完璧。

すごいライブ盤なのですが、フェードアウトしてしまうトラックが多いのはちょっと興ざめで、全曲聴かせてくれ!と言いたくなってしまいます。LP1枚に収録する必要上こうなったのでしょうが、これだけ充実したライブだから、それこそ"The Complete Concert"なるライブを発売してくれないものか、と無いものねだりをしたくなります。

nakaQ評価:★★★★★

"Parliament Live P.Funk Earth Tour"(全曲試聴可)UK
P-Funk Earth Tour


曲目リスト

1. P-Funk (Wants To Get Funked Up)
2. Dr. Funkenstein's Supergroovalisticprosifunkstication Medley
3. Do That Stuff
4. Landing (Of The Holy Mothership)
5. Undisco Kidd (The Girl Is Bad)
6. Children Of Production
7. Mothership Connection (Star Child)
8. Swing Down Sweet Chariot
9. This Is The Way We Funk With You
10. Dr. Funkenstein
11. Gamin' On Ya
12. Tear The Roof Off The Sucker Medley
13. Night Of The Thumpasorus People

Parliament - Parliament Live: P Funk Earth TourUSA試聴できます
posted by nakaQ at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Return To Forever "Live The Complete Concert" (1978)

Chick CoreaがReturn To Foreverの集大成として、また70年代の彼の活躍の集大成として発表したライブアルバムです。同時に、70年代に隆盛を極めたFusionの頂点に位置するアルバムといってもよいと思います。タイトル通りに、1977年に彼らがNew YorkのPalladiumで行ったコンサートを完全に収録した作品です。

ホーンセクションを導入したアコースティックな響きをもつビッグバンドに、Chick CoreaのMoogやArp Odysseyのエレクトリック楽器が広がりを加え、実際の人数以上の豊かな表現を聴かせます。Stanley ClarkeのAlembic Bassのソリッドなサウンド、Piccolo Bassのかわいい音色も最高で、これらのインタープレイがまさに眼前で火花を散らします。

このアルバムと同じ編成で録音された"Musicmagic"からの曲が中心になっており、スタジオ盤では各ソロが比較的短く収録されていましたが、このライブでは十分な長さでソロが展開されており、各ミュージシャンのプレイを堪能することができます。

'Endless Night'は"Musicmagic"でも中核を成していた曲ですが、このライブではChick CoreaのMoogが怪鳥のような叫びを上げ、最高のソロを聴かせます。Stanley ClarkeのPiccolo BassもGuitarライクな演奏を展開しますが、終盤Stanleyお得意の超速弾きフレーズが飛び出し、これも最高です。随所で使われるArp Odysseyのシンフォニックな響きもすてきです。

このアルバムは元LP6枚組みでリリースされましたが、LP収録時間の関係で'Endless Night'が途中フェードアウトするミックスになっていました。実はCD化にあたってもこのまま収録されており、若干残念です。

'Spanish Fantasy'は"My Spanish Heart"収録曲ですが、こちらも十分な長さでChickのMoogソロが展開されており、大変すばらしい仕上がりになっています。

Jazz/Fusionファンの方なら絶対に持っていたいアルバムの一つです。

上のCDカバーがCD3枚組みの"Live The Complete Concert"のカバーです。下のカバーはCD2枚組みの"Live"で、'Endless Night'がフェードアウト/インしないミックスになっているのは大変よいのですが、かなり編集され、いくつかの曲がカットされています。どうせなら"Live The Complete Concert"のほうをお勧めします。

nakaQ評価:★★★★★

Return To Forever "Live The Complete Concert"
ザ・ライヴ


曲目リスト

Disc 1

1.Opening '77
2.The Endless Night (Part 1)
3.The Endless Night (Part 2)
Introduction of Musicians
4.The Musician

Disc 2

1.Introduction
Hello Again
2.So Long Mickey Mouse
3.Musicmagic (Part 1)
4.Musicmagic (Part 2)
Applause

Disc 3

1.Introduction
Come Rain Or Come Shine
Fine And Dandy
2.Serenade
3.The Moorish Warrior And Spanish Princess
4.Introduction
Chick's Piano Solo
5.Spanish Fantasy
6.On Green Dolphin Street

Return To Forever "Live"USA
Live And Unreleased


曲目リスト

Disc 1

1. Opening '77
2. The Endless Night
3. The Musician
4. Stanley's Introduction
5. Hello Again
6. So Long Mickey Mouse
7. Musicmagic

Disc 2

1. Come Rain Or Come Shine
2. Serenade
3. The Moorish Warrior And Spanish Princess
4. Stanley's Introduction
5. Spanish Fantasy
6. Chick's Closing Introductions
7. On Green Dolphin Street
posted by nakaQ at 11:55| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz&Fusion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月11日

Peter Frampton "Frampton Comes Alive!" (1976)

76年にPeter Framptonが放った超大ヒットライブアルバムです。

これより以前にPeter Framptonというアーティストがどれほど人気があったのか良く知りませんし、この後も大きなヒット作はないので、やはりこのアルバムは突然変異的なヒット作だったのだと思います。

それはとにかく、曲もとてもキャッチーで演奏もよくまとまっており、また何よりPeter FramptonのLes Paul Customが良く歌い、ごきげんな仕上がりになっています。この作品が大ヒットした理由は、一聴すれば誰にも納得できるはずです。

このアルバムから大ヒットした'Show Me The Way'は、トーキングボックスをうまく使い、マウスワウによるユニークなギターソロが印象的な曲です。この当時はJeff Beckも多用していましたし、結構人気のあるエフェクターでした。nakaQも試したかったのですが、持っている友達に貸してくれるよう頼んだのですが結局貸してくれませんでした。まあ、チューブをくわえて唾いっぱいなんてのはやはり貸す気にはなりませんね。脳天にガンガン来て、脳波に悪影響があるなんて話もありました。それはとにかく、この曲はアコースティックな演奏がとても爽やかな名曲です。

この後、'All I Want To Be(Is By Your Side)','Wind Of Change'とアコースティックギターの弾き語りになり、'Baby I Love Your Way'へと続きます。この曲も基本的にアコースティック演奏なのですが、エレピ・ベース・ドラムスが入ってバンド演奏になります。アクセントはエレピで、とてもメロウでなごんでしまいます。

Disc 2最後に収録されている'Do You Feel Like We Do'は14分を超える大曲です。ロックっぽい演奏で、Peterのギターも、トーキングボックスも使いながら、ブルージーに歌います。'Show Me The Way'とはうって変わって、粘っこい効果を出しています。

nakaQ評価:★★★★

Peter Frampton "Frampton Comes Alive!"
Frampton Comes Alive!


曲目リスト

ディスク:1

1. Something's Happening
2. Doobie Wah
3. Show Me the Way
4. It's a Plain Shame
5. All I Want to Be (Is by Your Side)
6. Wind of Change
7. Baby, I Love Your Way
8. I Wanna Go to the Sun

ディスク:2

1. Penny for Your Thoughts
2. (I'll Give You) Money
3. Shine On
4. Jumpin' Jack Flash
5. Lines on My Face
6. Do You Feel Like We Do

Peter Frampton - Frampton Comes Alive試聴できます
posted by nakaQ at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月10日

Stevie Wonder "Songs In The Key Of Life" (1976)

Stevie Wonderが1976年に発表した、彼の代表作です。nakaQは最高傑作だと思うのですが、必ずしもそのようには紹介されていない場合もあります。が、2枚組みのボリュームといい、収録された曲の多彩さといい、やはり最高傑作と呼ぶにふさわしい風格が漂う作品と思います。

とにかく、当時絶好調のStevie Wonderが溢れ出す創造力のままに曲を作り、アルバムにしたといったイメージで、LP2枚組みに収まらず、LP2枚+シングルという変則的なリリースがされました。下のCDでは、ディスク2の8.以下の4曲がシングル収録曲ですが、CDでは音質の低下を心配することも無く、この名盤を堪能することができます。

Disc 1ではDuke Ellingtonに捧げられた陽気な'Sir Duke'や、ブリブリ言うギター・ベースがごきげんなファンクナンバー'I Wish'、ラテンフレイバー漂う'Pastime Paradise'、映画"Flash Dance"からの大ヒットナンバー'Maniac'で知られるM.Sembelloとの共作'Saturn'などが特におすすめ曲です。

Disc 2では生まれたばかりのStevieの娘を歌い、彼の素晴らしいハーモニカが聴ける'Isn't She Lovely'、アフリカ音楽のフレーバーの'Ngiculela-Es Una Historia-I Am Singing'などが特に好きです。

とにかく全曲すばらしい出来で、またこの頃楽器なり録音技術もほぼ完成の域に達していますので、音質的にも文句ない作品です。全ての人が必ず聴くべき名盤と思います。

Rolling Stone誌の"The RS 500 Greatest Albums Of All Time"では56位にランクされています。

nakaQ評価:★★★★★

Stevie Wonder "Songs in the Key of Life"(ほぼ全曲試聴可)
Songs in the Key of Life


曲目リスト

ディスク:1

1. Love's in need of love today
2. Have a talk with God
3. Village ghetto land
4. Confusion
5. Sir Duke
6. I wish
7. Knocks me off my feet
8. Pastime paradise
9. Summer soft
10. Ordinary pain

ディスク:2

1. Isn't she lovely
2. Joy inside my tears
3. Black man
4. Ngiculela - Es una historia -I am singing
5. If it's magic
6. As
7. Another star
8. Saturn
9. Ebony eyes
10. All day sucker
11. Easy goin' evening (My Mama's call)

Stevie Wonder - Songs in the Key of Life試聴できます
posted by nakaQ at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月09日

Miles Davis "Bitches Brew" (1969)

Miles Davisの作品でも特に評価の高いアルバムです。ジャンル的にはフリージャズと呼ぶのが最も近いのではないでしょうか。70年代のフュージョンミュージックを創ったChick Corea,John McLaughlin,Joe Zawinul,Billy Cobhamといった優れたミュージシャンがセッションに参加しており、フュージョンミュージックの元祖であるようなことがよく言われていますが、本当でしょうか。

nakaQは、この作品はどちらかというとフリージャズの系譜で語られるべき、60年代ジャズの帰結のように感じます。アルバムで展開されているのは混沌であり、聴いて素直に楽しめる演奏ではありません。この作品のマグマのような熱さが70年代のフュージョンミュージック全盛を生むエネルギーになったように思います。そういった、歴史的な価値ではすごく意味のある作品だろうとは思います。ただ、この手の「音楽的でない」音楽がnakaQは苦手なので、あんまり聴くことはありません。

冒頭の'Pharaoh's Dance'はまさにそんな混沌を象徴するかのような曲で、フリーキーな演奏が延々と繰り広げられます。Disc 1は'Bitches Brew'も長い曲ですし、難解な演奏が続くイメージがあります。

Disc 2はDisc 1に比べると各曲が短めですし、リズム的にも聴きやすいのではないかと思います。ただ、曲調はやはりフリージャズ的で、起承転結なりメロディーといったものがほとんど感じられませんので、やはり難解に聴こえてしまいます。

アルバムのアートワークは素晴らしいので、歴史的意義に価値を感じる方は購入されてもよいのでは、と思います。個々のプレーヤーはすごい人たちばかりで、緊迫感もあり、刹那刹那ではすばらしいフレーズも飛び出しますので、BGM的にかけっぱなしにするか、芸術としてじっと聴きこむかのいずれかと思います。

nakaQ評価:★★★

Miles Davis "Bitches Brew"
Bitches Brew


曲目リスト

ディスク:1

1. Pharaoh's Dance
2. Bitches Brew

ディスク:2

1. Spanish Key
2. John McLaughlin
3. Miles Runs The Voodoo Down
4. Sanctuary
5. Feio
6. Sanctuary
7. Feio [*]

Miles Davis - Bitches BrewUSA試聴できます
posted by nakaQ at 01:04| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz&Fusion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月05日

Ashlee Simpson "Autobiography" (2004)

Jessica Simpsonの妹、Ashlee Simpsonのデビューアルバムです。

姉妹ということで、AshleeもJessica同様ブロンドの髪なのですが、この作品の頃は黒髪に染めていました。ブロンドの人に繊細さを感じ、黒髪の人によりパワフルなイメージを持ってしまうのはnakaQだけではないと思うのですが、この時期の黒髪がこのアルバムのロック調によく合っていると思います。

'Autobiography'からパワー全開といった感じでシャウトします。歌唱のジャンルは違いますが、やはりお姉さん同様に確かな歌唱力を感じさせます。

'Piece Of Me'は大ヒット曲です。アコースティックな味わいのあるバック演奏に乗って歌うAshleeの歌唱は、ひたむきさを感じさせてとても好感が持てます。必要以上にうるさくないのもこの曲のよさと思います。

'Shadow'は叙情的な曲ですが、終盤でThe Beatlesを思わせるフレーズがストリングスにより奏でられ、なごんでしまいます。The Beatlesといえばディミニッシュコードを使用した'Unreachable'は、もろに中期サイケデリック路線のThe Beatlesそのものといったイメージの曲で、おもしろいです。

とにかく、歌唱がしっかりした人なので聴いていても安定感があり、ちょっとロックっぽくてうるさい曲もありますが、全体を通じてはポップで、よい作品と思います。いつものように、アルバムカバー写真の下に、このアルバムからのシングルのカバーも貼っておきます。

nakaQ評価:★★★★

Ashlee Simpson "Autobiography"
Autobiography


曲目リスト

1. Autobiography
2. Pieces Of Me
3. Shadow
4. La La
5. Love Makes The World Go Round
6. Better Off
7. Love Me For Me
8. Surrender
9. Unreachable
10. Nothing New
11. Giving It All Away
12. Undiscovered

アシュリー・シンプソン - Autobiography試聴できます

Pieces of Me
Pieces of Me


Shadow
Shadow


La La
La La
posted by nakaQ at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock&Pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月02日

B.B.King "Live At The Regal" (1965)

B.B.Kingの1964年のライブ作品であり、ブルース・ライブ・アルバムの最高峰と言われているアルバムです。

コアなブルースについて門外漢なnakaQにはそこまですごい作品なのかどうか正直よくわからないのですが、B.B.Kingのソウルフルな歌声といいLucilleと名づけられた彼のトレードマークのGibson ES-335の甘くもシャープな音色といい、とても楽しい作品に仕上がっていることはよくわかります。

また、おそらく一発録りなのでしょうが、製作年からするととても音が良いのも特筆されます。60年代の作品というと音が悪かろうということで正直聴く気がしない人が多いと思うのですが、この作品はとても音質がよく、この意味からも聴いていただきたい作品です。

1曲目の'Every Day I Have the Blues'からして、シャッフルリズムにのってメジャーでぐんぐんくる勢いがすごいです。B.B.King快調といったイメージですね。

ロック畑のnakaQからすると、B.B.Kingが"Real Old"と紹介している2曲目の'Sweet Little Angel'のような、3連ブルース曲がいかにも心地よいです。渋く3連をキープするピアノもGood.

また、B.B.Kingの歌唱という意味では4曲目の'How Blue Can You Get?'がすごくよいです。観客の反応もすさまじい。歴史に残るライブアルバムというと、Bob Marley & The Wailersの"Live!"にせよ、P Funkの"The Earth Tour"にせよ、観客の反応が凄くて圧倒される場面があるのですが、この作品も例外ではありません。

このアルバムのカバーとしては、これまでどちらかというと下段のものが多く出回っていたように思うのですが、最近は上段のもののほうが入手しやすいようです。いかにも60年代の味があって、好きですね。

nakaQ評価:★★★★

B.B.King "Live at the Regal"(全曲試聴可)
Live at the Regal


B.B.King "Live at the Regal"
Live at the Regal


曲目リスト

1. Every Day I Have the Blues
2. Sweet Little Angel
3. It's My Own Fault
4. How Blue Can You Get?
5. Please Love Me
6. You Upset Me Baby
7. Worry, Worry
8. Woke up This Morning (My Baby's Gone)
9. You Done Lost Your Good Thing Now
10. Help the Poor
posted by nakaQ at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
nakaQ's Weekly Artists Chart
nakaQ's Last.fm Weekly Artists Chart