2019年04月05日

Mylene Farmer "Monkey Me" (2012)

Mylene Farmerの9枚目のスタジオ作品です。

nakaQがMyleneのファンになった”Timeless 2013 Le Film”はこのアルバムのツアーです。良い曲の揃った作品で、全体を通じ聴きやすく、’A l'ombre...’や’Monkey Me'のようにMyleneの代表曲に入りうる曲もあります。

’A l'ombre’は"Avant que a l'ombre"でも取り上げられていた「陰」で、死とか魂とかのことも指すようで、Myleneの好きなテーマなのでしょう。おかげでリスナーとしてはdeja vuというか、またか感に囚われてしまいますが、ぐいぐいと引っ張っていくリズムがしっかりしていて、乗りのよい曲になっています。

タイトル曲の’Monkey Me’はやはりこのアルバムで最もいい曲です。バッキングギターが曲をしっかりとキープして骨格を形成し、それにMyleneのボーカルが軽く乗っています。エンディングで唐突に曲が終了してしまう所も素敵。歌詞としては「別物」である自分のことを歌っており、これも”L'autre...”などにも見られるMyleneのテーマかと思いますが、ジャケット写真で髪の色を白く脱色したMyleneが全く別人に見えるのが象徴的です。

'A force de...'は"Timeless 2013 Le Film"ツアーでオープニングで歌われた曲です。Myleneのしっかりした歌唱をシンセサイザ、ギターによるリフと力強いドラムがSFチックに盛り上げており、ツアーのSF的な感じに結実されたように思えます。

全体に明るい曲調の曲が多く、聴きやすいのですが、アレンジがあっさりしていて、その分刺激が欲しい向きには物足りないかもしれません。Myleneとしては時代の先端を行くよりは、旧知のLaurent Boutonnatと一緒に、彼女達が納得できる作品を作り上げようとしたように思われ、最近の作品の中では出色の出来と思います。

おすすめ度:★★★★

Monkey Me - Mylene Farmer
Monkey Me - Mylene Farmer



曲目リスト

1. Elle a dit
2. A l'ombre
3. Monkey Me
4. Tu ne le dis pas
5. Love Dance
6. Quand
7. J’ai essayé de vivre…
8. Ici-bas
9. A-t-on jamais
10. Nuit d’hiver
11. A force de…
12. Je te dis tout
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2019年03月05日

Mylene Farmer "Avant que l'ombre..."(2004)

Mylene Farmerの6作目です。

映像作品のMylene Farmer "Avant que l'ombre... a Bercy" (2006)でも書いた通り、Myleneの美しさはこの頃に頂点を迎えているのですが、この作品のジャケットも本当に美しい。初期は中性的で男みたいだったMyleneも、この作品の頃は色気をムンムンと発散していて過剰です。ビジュアルだけでなく、音楽も円熟というか成熟を極めた音で、優美です。

タイトル曲の'Avant que l'ombre'は前作”Innamoramento"での解放感から一転してなんだか暗い。詩の内容は影(死、でしょうか)が来る前にということで、Jesusに許しを請うたりしています。"Innamoramento"の解放感は仏陀だったりI.A.O.としてのエジプトの神だったり、異教への接近がもたらしたものに見えるのですが、本作ではまたキリスト教に戻っており、やはりMyleneは敬虔なクリスチャンだからこそ異端視されることを恐れ、罪の意識に怯えているのでしょう。

Mylene Farmer "Avant que l'ombre... a Bercy" (2006)でも過剰な美しさと書いた’Q.I'ですが、曲そのものも過剰な美しさを湛えた仕上がりです。一聴したところでは目立たなくも感じ、またQ.I(=I.Q.、知能指数)とこの妖艶な世界がどう結びつくのかがよくわからないのですが、Myleneは男性の賢さにたまらないセックスアピールを感じる性癖があるのでしょうか。プロモビデオでは男性の皮膚下でMyleneの腕がうごめくという異様な映像になっていますが、一体感での恍惚を表しているように見えます。これも過剰。

'Peut-tre Toi'は「アナタカモ」というカタカナの副題が付いていますが、チャンバラ・忍者ものを思わせる日本的な風味が漂った曲です。プロモも日本人スタッフによるアニメで、Myleneの日本趣味がある意味で頂点に達した曲です。U2のEdge風のギターもうまく使用されており、なんだかいろいろな所からネタを取ってきた曲という感もあるのですが、楽しい曲に仕上がっているので良いのではないでしょうか。Myleneの曲でも異彩を放つ曲と思います。

プロモビデオがらみでは'L'amour N'est Rien'は外せません。ストリップをしているのですが、一糸まとわずまで脱ぎます。デビュー盤"Cendres De Lune"収録の'Libertine'のプロモでも裸を披露していたのですが、それでもやっぱりびっくりします。曲は引用を含め明るくポップです。

前作”Innamoramento"ほど名曲が並んでいるわけではありませんが、キャッチ―な曲は多く、Myleneの歌い方が素直に聴こえるのがとても良いと思います。

おすすめ度:★★★★

Avant Que L'ombre - Mylene Farmer
Avant Que L'ombre - Mylene Farmer



曲目リスト

1. Avant Que L'ombre
2. F*#k Them All
3. Dans Les Rues de Londres
4. Q.I
5. Redonne-Moi
6. Porno Graphique
7. Derriere Les Fenetres
8. Aime
9. Tous Ces Combats
10. Ange Parle-Moi
11. L'amour N'est Rien
12. J'attends
13. Peut-tre Toi
14. Et Pourtant.../ Nobody Knows
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2019年02月28日

Art Of Noise "At The End Of A Century" (2015)

Art Of Noiseの"The Seduction of Claude Debussy”ドビュッシーの誘惑のアウトテイク集です。

Disc Oneは”balance - music for the eye"と題され、こちらはまさに"The Seduction of Claude Debussy”のプロトタイプ集といった趣で、オペラ声やラップも入っておらず、初期テイクと思われます。全体的におとなしいのですが、"The Seduction of Claude Debussy”では使用されなかったが良い曲もたくさん含まれており、これはこれで聴く価値があります。

Disc Twoは"the production of claude debussy"と題され、こちらはオペラ声やラップも入り、曲順は一部異なっていますが"The Seduction of Claude Debussy”とほぼ同様の演奏となっていて、リリース版のミックス違いといった印象です。ただし、リリース盤には入らなかった’Dreaming(Colour Yellow)’,’Dreaming(Colour Green)’,'Dreaming(Colour Black)','Dreaming(Colour Silver)'というDreaming組曲とも言うべき4曲が収録されており、明るい曲調でnakaQはすごく好きです。

また、2ステージを収めたDVDも付いています。Lol CremeのギターとTrevor Hornのベースのコンビネーションが特に素敵で、この頃のArt Of Noiseのステージを体験するには貴重な映像作品と思います。

圧倒的なボリュームでありながらお値段控えめですので、"The Seduction of Claude Debussy”が気に入った方はぜひ入手されるとよいと思います。

おすすめ度:★★★★★

At the End of a Century - Art of Noise
At the End of a Century - Art of Noise



曲目リスト

1. Intro One
2. Dans Le Style D’une Sarabande, Mais Sans Rigeur
3. The Falling Rocket
4. A Distant Ringing of Horns
5. Bayonet
6. Bored On a Sunday
7. Hummingbird
8. Dans Le Style d'un Chanson Populaire
9. Intro Two
10. The Food of Love
11. Music for the I
12. Dreaming In Colour (Balance - Music for the Eye)
13. Speechless Creatures
14. Middle, Index and Thumb
15. It’s All in the Ears
16. On CD
17. Intro Three
18. Driving Rain Plus
19. The Case for a Complete Performance
20. Blue Murder
21. The Interrupted Serenade
22. Ce N’est Pas Fini!
23. The Reflection of a Reflection
24. In the Balance (Across the Century)
25. Fin-De-Siecle
26. Un Tendre Et Triste Regret
27. Il pleure (At the Turn of the Century) (Pre-release Edition)
28. Born On a Sunday (Pre-release Edition)
29. Dreaming In Colour (Pre-release Edition)
30. On Being Blue (Pre-release Edition)
31. Rapt: In the Evening Air (Pre-release Edition)
32. Metaforce (Pre-release Edition)
33. The Holy Egoism of Genius (Pre-release Edition)
34. La flûte de Pan (Pre-release Edition)
35. Out of This World (Version 138) (Pre-release Edition)
36. Metaphor On the Floor (Pre-release Edition)
37. Approximate Mood Swing No. 2 (Pre-release Edition)
38. Pause
39. Dreaming (Colour Yellow)
41. Dreaming (Colour Green)
42. Dreaming (Colour Black)
43. Dreaming (Colour Silver)
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2019年02月03日

Jain ”Zanaka" (2016)

Jainのデビューアルバムです。

Jainはフランス人ですが、9歳でドバイに引っ越し3年を過ごし、コンゴ共和国に3年、アブダビに1年過ごした後パリに戻ったということで、アフリカで過ごしたという経験がAfro-Frenchポップという彼女独自の音楽性を確立しました。プロモビデオを見るとわかりますが、Rene Magritteルネ・マグリットを思わせるシュールレアリスティックなコラージュ感覚とEscherエッシャーのだまし絵による空間感覚がミックスされた不思議な映像センスを持つ人です。

'Come'はデビュー曲です。アコースティックなギターとエレクトロニクスが融合した、デビューを飾るにふさわしい曲になっています。エレクトロニクスの使用は控えめで、ホーンもフィーチャーされアフリカっぽさを醸します。

’Makeba’は冒頭のうねるようなベースが印象的。「ウーイ」という合いの手と、ここでもホーンがアフリカっぽい。Jainの自在なボーカルも素敵です。

’Dynabeat’は明るい曲調で、エレクトロニクス楽器も大きくフィーチャーされ、ダンス音楽として乗りのよい曲に仕上がっています。

プロモビデオでは以上3曲の最後と次の曲の最初が繋がっていて、連続した作品として見ることもできます。このあたりも、この人の映像に対するこだわりを感じることができて素敵。女学生を思わせるようなコスチュームながら歌声はまんまアフリカンテイストで、逞しさを感じさせます。とにかくあまりに新しい才能で、おじさんにはまぶしい限りです。

おすすめ度:★★★★

Zanaka - Jain
Zanaka - Jain

Zanaka - Jain
Zanaka - Jain



曲目リスト

1. Come
2. Heads Up
3. Mr Johnson
4. Lil Mama
5. Hope [Explicit]
6. All my Days
7. Hob
8. Makeba
9. You Can Blame Me
10. So Peaceful
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"Ibeyi" (2015)

Ibeyiのデビュー盤です。

白黒の写真で2人の顔が映っているジャケットを見て、なんだか心霊的なものを感じた方は鋭くて、かなりスピリチュアルな内容を含んだ作品です。ある意味暗く感じるところもありますが、それがこの2人の持ち味になります。異界との交信というか、現代人が忘れた感覚をこの2人は持っていますし、大切にしていると思います。

IbeyiはNaomi DiazとLisa Kainde Diazの二人のユニットで、双子の姉妹です。Ibeyiというのは彼女達のルーツであるヨルバ語で「双子」の意味ということです。姉であるNaomiはすごい美人で、カホンやエレクトロニックパーカッションを担当しています。Lisa Kaindeは知的なイメージで、キーボードや作曲を担当しており、インタビューを受けてNaomiがうまく説明できない時にフォローに回ったりしています。

'Eleggua'は彼女達のテーマソングといった趣のコーラス曲です。ブルガリアンヴォイスを思わせるヨルバコーラスのアカペラで歌われており、リスナーを一気に彼女達の世界に引き込みます。続く’Oya'では、効果音を含めスピリチュアルなコーラスが展開されており、霊的な世界へ引き込まれます。

’Ghosts'はこのアルバムには珍しく明るい曲調ですが、サンプリングによる声が幽霊のいたずらを表現しているようです。NaomiとLisa Kaindeによるコーラスが曲を盛り上げます。

'River'はヒット曲で、HiQの重低音がリズムを刻みスピリチュアルなコーラスが重なります。Naomiのカホンも鋭く決まりかっこいいです。曲終盤にはNaomiとLisa Kaindeによるヨルバコーラスになります。

フランスのユニットでありながら基本的に英語で歌い、ヨルバ語のコーラスを交えるスタイルは独特ですが、音楽的にはエレクトロニクスの活用等で非常に高いものを感じさせます。

おすすめ度:★★★★★

Ibeyi - Ibeyi
Ibeyi - Ibeyi



曲目リスト

1. Eleggua (Intro)
2. Oya
3. Ghosts
4. River
5. Think Of You
6. Behind The Curtain
7. Stranger
8. Mama Says
9. Weatherman
10. Faithful
11. Yanira
12. Singles
13. Ibeyi (Outro)
14. Chains
15. Fly
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2019年02月02日

Yes "Relayer" (1974)

”Close To The Edge"「危機」から"Tales from Topographic Oceans"「海洋地形学の物語」を経て、Rick Wakemanが脱退しキーボードがPatrick Morazに交代して発表されたYes 7作目の作品です。

サウンドの特徴は、Patrick Morazのジャズの感覚が導入され、従来のYesサウンドとはかなり違う響きになっています。テーマは”Close To The Edge”や”Tales from Topographic Oceans"はそれぞれ仏教、ヒンドゥー教を基にしていましたが、この作品は戦争と平和というわかりやすい内容です。曲構成も、A面が20分以上の大曲が1曲、B面が2曲と「危機」と同様の構成になっており、大曲主義に走るあまり無駄に長く感じられる面もあった"Tales from Topographic Oceans"より聴きやすくなっています。

'The Gates Of Delirium'はまさに戦争のシーンを音で表現した曲です。導入部は静かですが、中盤からブギによるインプロビゼーションになり、効果音も交えて激しい演奏が繰り広げられます。「海洋地形学の物語」では欠けていた、ロックしている感覚がすばらしく、わかりやすい曲に仕上がっています。終盤は’Soon'という独立した曲として演奏されることもあるパートになっていますが、Steve Howeのバイオリン奏法によるギターが素晴らしく、過去への追憶を呼び覚ますような美しい曲になっています。なお、リマスター版にはスタジオ・ラン・スルーとして別テイクも収められているものがあり、目が覚めるようなクリアな音になっています。

’Sound Chaser'はPatrick Morazのジャズ指向が大きく反映されたクロスオーバーな曲です。Steve Howeがディストーションをかけた音色でギターインプロビゼーションを繰り広げていますが、激しく、とても素早いソロで、ベースラインもとても速いパッセージが多用されており、ステージでスタジオ録音を再現するのを得意とした彼らにとっても再現は難しかったのではと思います。この作品が発表された1974年はReturn To Foreverの"Where Have I Known You Before"も発表されており、クロスオーバー全盛で、結果的にYesもジャズ風味を取り入れた形となりました。この作品のジャズ風味は他にはない独特のものですが、演奏技巧的には頂点を極めており、すばらしい出来栄えと思います。nakaQ的には”Close To The Edge”と双璧を為すYesの代表作です。

おすすめ度:★★★★★

Relayer - YES
Relayer - YES


こちらはBlu-rayディスクにAC5.1サラウンドミックスを収めたものです。

Relayer (CD+Blu-Ray) - Yes
Relayer (CD+Blu-Ray) - Yes



曲目リスト

1. The Gates of Delirium
2. Sound Chaser
3. To Be Over
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2019年01月31日

Art Of Noise "The Seduction of Claude Debussy” (1999)

Trevor Hornが戻って製作されたArt Of Noise最後の作品です。

それにしても、素晴らしい色彩感です。Art Of Noiseは"(Who's Afraid Of?) The Art Of Noise!"ではどちらかというとNoiseに重きを置いた衝撃的なサウンドだったと思うのですが、この作品はArtに重きを置いた美しいサウンドです。とは言ってもNoiseも使用されており、期待は裏切りません。また、Debussyの持ち味なのだと思いますが、中国的な温かみのあるメロディーになっているのも特徴です。

1曲目’II pleure (At the Turn of the Century)'はクラシックオペラな女声をフィーチャーした作品です。"(Who's Afraid Of?) The Art Of Noise!"では破壊的なドラム音が特徴的でしたが、このアルバムはこの曲で聴かれるようにもっと軽快な、速いドラミングです。ストリングスも効果的に使用され美しい。

3曲目'Dreaming in Colour'はポップなメロディを持つ親しみやすい曲です。曲名の通りとてもカラフルなイメージです。女声ボーカルもクラシックオペラ風でなくよいです。クラシックオペラ声も入りますが。なんだか頼りないスクラッチ音も、かわいらしい曲調にマッチしています。

7曲目’Metaforce’はシングルカットされました。全体がクラシカルな美しさのこの作品において、ラッパーとしてRakimをフィーチャーした一際黒く先鋭なイメージの曲です。Public Enemy風の笛の音もかっこいい。中盤破壊的なドラム音も入っており、"(Who's Afraid Of?) The Art Of Noise!"での破壊感を求める向きにもいい曲と思います。

8曲目’The Holy Egoism of Genius'ではDebussyが信じなかったこと、嫌ったことを語っており、天才のエゴを称えています。この曲ではぼそぼそつぶやくようなTrevor Hornのベースが魅力的です。Lol Cremeによるギターのクリーンな音もとても素敵。素早いパッセージでストリングスが鳴る展開もスリリングで、このアルバムの中核を為す曲と言ってよいかと思います。

Trevor Hornが世紀末においてなぜClaude Debussyに取材したアルバムを製作したくなったのかはよく知りませんが、出来栄えはとにかく素晴らしく、Trevorはやはり音楽家として並外れていると思います。ミレニアムにあたり、東洋音楽に影響を受けたDebussyを紹介する使命感があったのでしょうか。"(Who's Afraid Of?) The Art Of Noise!"と並ぶグループの代表作と言ってよく、この作品がグループの最後になったのも、さすがのTrevorもこれ以上の作品を作れるとは思えなかったのかも知れません。

おすすめ度:★★★★★

Seduction of Claude Debussy - Art Of Noise
Seduction of Claude Debussy - Art Of Noise



曲目リスト

1. Il pleure (At the Turn of the Century)
2. Born on a Sunday
3. Dreaming in Colour
4. On Being Blue
5. Continued in Colour
6. Rapt : In the Evening Air
7. Metaforce
8. The Holy Egoism of Genius
9. La flute de Pan
10. Metaphor on the Floor
11. Appoximate Mood Swing No: 2
12. Pause
13. Out of This World (version 138)
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2019年01月06日

Dua Lipa "Dua Lipa" (2017)

Dua Lipaのデビューアルバムです。

この人を語るにはやはり両親がコソボ出身ということに触れることになります。今までコソボにルーツを持つ世界的アーティストは少なくともnakaQは知りません。Duaという名前はコソボ語で「愛」を意味するそうで、まさしくその通りの名前かと思います。音楽的にはエレクトロニクスを多用しながらもロック色が強く、パワフルです。パーカッションの使い方が、いわゆるロックに縛られずより柔軟で、曲に幅を与えています。このアルバムでもほとんどの曲で共作を含め作曲を担当しており、力強いボーカルによるメッセージ性もこの人の強みと思います。

1曲目’Genesis'は神による天地創造を絡め、恋人とのことをどうすれば始めに戻せるかと歌っています。コンガによる軽やかなリズム、控えめなキーボードとクリアなギターのフィルインでとても爽やかに仕上がっています。みずみずしい感触で、アルバムの冒頭を飾るにふさわしい曲です。

3曲目’Hotter Than Hell’はサビで爆発するジャストなビートが圧倒的でよいです。リズムがストレートに強調され、Duaの力強いボーカルが魅力的です。nakaQは日本版に収められているMiike Snow Remixが抑制的なノリで、こちらも大好きです。

6曲目’Blow Your Mind (Mwah)’はこのアルバムでも最もヒット性の高い曲で、ライブで1曲目に演奏されることも多いようです。歌詞はExplicitとなっているようにかなり大人の内容で、副題にもなっている'Mwah'でのキス音が強烈。力強いドラミングと、サビでのジャストなビート、右チャンネルで鳴るアゴゴの音がいいです。

Dua Lipaはこのアルバムで2019年の第61回グラミー賞最優秀新人賞に選ばれました。

おすすめ度:★★★★★

Dua Lipa - Dua Lipa
Dua Lipa - Dua Lipa



曲目リスト

1. Genesis
2. Lost In Your Light (feat. Miguel)
3. Hotter Than Hell
4. Be The One
5. IDGAF [Explicit]
6. Blow Your Mind (Mwah) [Explicit]
7. Garden
8. No Goodbyes
9. Thinking 'Bout You
10. New Rules
11. Begging
12. Homesick
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2019年01月05日

Alizee "En Concert" (2004)

アルバム”Innamoramento"とそのツアー"Mylenium Tour"が大成功を収め、Mylene FarmerとLaurant Boutonnatが次に取り組んだのがAlizeeプロジェクトです。このライブはAlizeeの1stアルバム"Gourmandises"と2ndアルバム”Mes Courants Electriques"の曲で構成された、Alizee初期のもので、Myleneのライブ映画と同様、冒頭にプロダクションや製作者が表示され、似た作りになっています。

Myleneは長年自分の書いた’Moi...Lolita'を歌ってくれる人を探していたのですが、Alizeeのお母さんがMylene達に娘を紹介してうまく採用されたということです。このライブでは10曲目に歌われています。Myleneが作詞し、Laurant Boutonnantが作曲するスタイルです。

’Intralizee'に続き’L'Aliz?’が歌われます。エレクトロニックなリフがサラウンドで広がり、いい感じです。Alizeeのステージングは見た目のかわいさとは違って、堂々としたもので、1級のエンターテイナーであることを感じさせます。

4曲目は大ヒットした’J'En Ai Marre!’です。お風呂に金魚が泳いでいる・・・って、そんなわけはなくて、比喩です。Myleneの作詞なので、結構すごいことが歌われているのですが、パフォーマンスとしては全く関係なく、かわいく素敵です。バックダンサーはAlizeeより年上のお姉さん達で、こちらもいいです。この曲でファンになった人も多いのでしょう、アンコールを求める声も聞こえる中、わりあいあっけなく終わります。

で、10曲目’Moi...Lolita’ですが、さすがこの曲のために抜擢されただけあって盛り上げに盛り上げます。Myleneばりに客席にも歌わせて、大合唱になっています。曲もキャッチ―で素敵です。

この作品もDVDのみです。MyleneのDVDも同様なのですが、映像がPAL方式なので通常のDVDプレーヤーでは再生できないと思います。PCにイメージとして取り込んで再生するのがよいと思われますが、この旨ご注意ください。
また、この作品は日本で買うととても高いようなので、Amazon.frから買うのもよいと思います。YouTubeにもいいのがアップされたりしているのですが、nakaQはサラウンドのものが欲しかったので、結局Amazon.frから購入しました。ご参考まで。

おすすめ度:★★★★

Alizee - in Concert
Alizee - in Concert

Alizee en Concert - Alizee
Alizee en Concert - Alizee

En Concert - Alizee
En Concert - Alizee

曲目リスト

1. Intralizee
2. L'Aliz?
3. Hey! Amigo!
4. Toc de Mac
5. J'En Ai Marre!
6. Lui Ou Toi
7. Gourmandises
8. Mon Maquis
9. J.B.G.
10. Moi... Lolita
11. Amelie M'A Dit
12. Parler Tout Bas
13. C'est Trop Tard
14. Youpidou
15. Tempete
16. A Contre-Courant
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Mylene Farmer "Mylenium Tour" (2000)

”Innamoramento”に対応した"Mylenium Tour"のライブ映画です。

冒頭のH.R.Gigerによる大仏陀の顔が真っ二つに割れ、Myleneが現れる演出のインパクトが凄い。両腰に命綱があるようですが、映像からは全く見えず、Myleneも微動だにしないのでまさに天から降りてきたように感じます。天使を思わせる真っ白な衣装に身を包んだ、無防備なばかりのMyleneが実に美しい。我々仏教徒が見ると、天使というより観音様降臨を思わせます。ありがたや。曲は”Innamoramento”終曲の'Mylenium'ですが、ロック調の激しさとバーバリスティックなコーラスでドラマチックに始まります。この終曲がはじめに来ることができるというのも、”Innamoramento”がトータルな出来であることの証かと思います。

続いて'L'amour naissant'「生まれたばかりの愛」が歌われますが、訥々と語りかけるように歌うMyleneが素敵です。彼女が立ち上がってすらっとした足を見せたとたんに観客が「ワ〜」と盛り上がっていますが、まさにうっとりもので、意識がどこかに飛びそうです。このコスチュームはMyleneが袖に引っ込んでいったん着替えられ、'L'âme-stram-gram'へと続きます。

Myleneのライブでは’Desenchantee'で最高に盛り上がり、メンバー紹介が行われることが多いのですが、このライブでは'Mefie-Toi'を経て'Dessine-Moi Un Mouton'でメンバー紹介になっています。’Desenchantee'はお決まりの黒づくめの衣装で、悪魔ちゃんをしています。歌唱は他の曲にあわせハイトーンのささやきボイスで、やや異例な感じです。Myleneの汗ばんだ胸元がまぶしい。Myleneが歌い終わるとValerie、Midoriを伴って袖に入ってしまい、ミュージシャンやコーラスが最後を盛り上げるという展開になっています。Yvan Cassarのシンセサイザが曲をファンキーに盛り上げます。

'Mefie-Toi'は合掌ダンスが楽しく、途中音楽総監督のYvan Cassarも合掌ポーズをして盛り上がります。みんな黒いコートを着て暑そう、と思っていたら、案の定コートを脱いで、またまた無防備な真っ白コスチュームになります。Myleneの指笛で'Dessine-Moi Un Mouton'「羊を一匹描いて」が始まりますが、子羊達に見立てたダンサーが躍る中、Myleneはほとんどブランコに乗って歌っています。支配しているようにも見えます。子羊はMyleneの大好きなアイテムですが、”L'autre...”1曲目の’Agnus Dei'などを考えると、これはすごい意味を持つことなのかも、と考えてしまいます。曲終盤でメンバー紹介がありますが、ダンサーも一人一人名前を呼ばれており、日本人ダンサーMidoriが最初に紹介されています。Myleneと一緒に舞台に立ったなんてすごいと思います。

このライブではアンコール前の終曲として'Souviens-toi du jour'「あの日を思い出して」が歌われているのもいいです。明るい曲ですが、内容からして、ホロコーストの犠牲者に対する鎮魂に聞こえます。最後に観客に一緒に歌わせ、大きなクライマックスを形成しており、Myleneとしてはこの曲がコンサートで一番大切な曲だ、と言いたそうです。この曲でもMidoriは中央にいるのでよく映っており、うれしいです。

この作品はマルチアングルDVDで、別アングルは座席中央からステージを見ている映像になっています。やっぱり近づくところではアップになっている、主映像のほうがいいと思いますが、ライブで見ている雰囲気を味わいたい向きにはいいのかもしれません。Bly-ray版は発売されておらず、いつか発売されないものかと思っています。全編を通じ、Myleneの美しさ、滔々と流れる”Innamoramento”からの音楽と、観客との愛の交歓が感じられる、素晴らしい作品です。

おすすめ度:★★★★★

Mylenium Tour
Mylenium Tour

Mylenium Tour - Mylene Farmer
Mylenium Tour - Mylene Farmer



曲目リスト

1. Mylenium
2. L'amour naissant
3. L'âme-stram-gram
4. Beyond My Control
5. Rêver
6. Il n'y a pas d'ailleurs
7. Mylene Is Calling
8. Optimistique-moi
9. Medley: Pourvu qu'elles soient douces
10. Regrêts
11. Désenchantée
12. Méfie-toi
13. Dessine-moi un mouton
14. California
15. Pas le temps de vivre
16. Je te rends ton amour
17. Souviens-toi du jour
18. Dernier sourire
19. Innamoramento
posted by nakaQ at 12:54| Comment(0) | 映像(Blu-ray/DVD/YouTube) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする